「動物大好き」の敵・・

あえて「メンタルヘルス」には書かない・・広く知って欲しいからだ。

ボクは動物が好きだ。

身近だからか、犬猫、ネズミ、蛇なんかも好きだ。

小さい頃片っ端から飼っていたらしい。
喘息持ちだから、犬猫が飼えなくて弟達に可愛そうな事をした・・。

母によると「ゴキブリホイホイにかかった子ネズミ」を逃がそうとして、
父親に取り上げられ、目の前で踏み潰された日は・・・

１日中泣いて小学校にいかなかったらしい・・

小学校も高学年の頃かな・・？
客間で音楽聴いてたら白い猫がノロノロ入ってきた・・。

（無防備だなぁ・・？飼い猫か？・・首輪なし。野良か？）
（だいぶトシだなぁ・・珍しいなぁ・・白地に赤か・・・）

赤ぁ？？！！

テーブルの下にいるのをじっと見る。息が荒いぞ・・。

（血だ！赤いの、血だ！・・なんだ・・弓矢か？）

なんだかわからんが、当時の僕でも目にしたことない「武器」・・だ！

貫通していないし、出血も小さいので、素人判断で、抜いた。

大丈夫だった・・。消毒し、化膿止めをし、止血、包帯を巻く・・。
（人間と同じだろ、うん、メシも食べる、いけるな・・？）

２，３日で白猫は、秘密の場所からいなくなった。
（全快したかな・・よかった・・）

同時に、怒りがこみ上げた。
（弱いもんいじめの極致じゃねぇか！）
（それもボクンちの近くで・・）　　　プッチーン・・切れた・・。

悪友を総動員して、情報収集と、「敵」情報の推察・・。

『矢？だよなぁ・・？裏中華でも見た・・？タイプだな・・？』
『ありゃ、熟練しなきゃ、飛ばせもしねぇよ！』
『原始的だけど弓矢じゃねぇか？』
「こんな短くてか？」
『改造すりゃ、鉄の矢を発射できるエアガンや吹き矢もあるぞ！』
『パチンコか？あのアメリカ製の・・高いやつ・・』
「ハンドボウガン！？　高いぞ、俺らじゃ買えねぇし、売ってくれねぇ・・」

とりあえずサバイバルショップには知り合いの、デカイのに行ってもらった。

「敵」について・・

『俺らで知らねぇんだから・・ガキじゃねぇな・・』
『女、しらねぇで勉強ばっかしてるインテリあんちゃん？』
『高校生・・いや大学生・・とにかく大人か・・？』
「敵は近いはずだ！とにかく赤外線はもってねぇだろうから、昼か夕方・・」
『人目のないとこってわけね・・？』
「野良猫が集会してるとこ・・・か・・」
『限られてくんな！？・・・臭いやつ数人いる・・武器とか戦争好きな大人か・・』
『俺も！』
『俺も！』

みんな、学校（行けないやつ含む）や家庭で虐待経験あるから、
「やられる側」となると自分と重なる！カッとくる！
何故か皆、犬猫は好きで好かれたり飼ってる。　

当然、半端じゃなくリキ入る。

１ヶ月かからず「ソレらしい奴」・・近所の数人が尾行を続ける。
連絡入る！

『・・・の大学生だ！グループだ！・・小のウサギも撃ってたぞ！』
「複数か・・で・・大人か・・・見逃すか・・？」

『お前・・見損なうな！！俺らがやる！』

『手のひらを太陽に！歌にもある！人、猫、関係ねぇ！！』

（皆、変なトコで真に受けて・・マジで純粋なんだよな・・）

「作戦案は・・任せろ・・人集め頼む！」

『オッシャァァァァ！！？？』

数日後、森の中で鳥を狙っている「迷彩服の大学生グループ」を囲んだ。

『ガキが、うじゃうじゃ・・何しちゃってるの？』

薄笑いが、脂ぎったみんなに火を注いだ！

『てめぇら！くらぇぇぇ！！』

大改造した、超大型弓矢（雑誌打ち抜く）とパチンコ（同）の嵐・・。
釘バットで殴りかかるツッパシリも出る始末・・。

『やめろぉ・・やめてくださぁい・・』

（ご丁寧に白旗持参かよお・・）

『犬猫・・生き物・・全部撃つなぁ！』
「何度でもやり返すぞ！」

『はぁ？どうせ死ぬんでしょぉ・・？人じゃないし・・いいじゃん・・？』

プッチーン・・！　ボク以外みんな切れちゃった。

『・・そのセリフ・・まとめて、そのまま、てめぇらにか・え・す・！』

『俺んちの犬もそうか！？オイ、ゴラァ！！？？』

『てめぇら大人になる前にココで死ねぇ！！？？』

『畜生以下だ！　念仏となえな！ココに埋まれこの野郎！！』

収拾つかなかったので・・交番にいって、ガキっぽく・・

「あのぉ、学校の動物とか撃ってるお兄さんたちがぁぼく達をぉ・・いじめるんですけどぉ・・」

と言ったら、オマワリ、ダッシュ！　（お、鉄棒出した）

「ヒマワリぃぃぃぃ！！！！」

悪友には通じて散開。　学生は捕まって連れてかれた。

「矢ガモ」を知るのはずっと先のお話。

ボクは許さない弱いモンいじめが嫌いだ。
が、強いモンいじめは未だに好きだ・・歪んでるなぁ・・。