MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

神女~その後

「神はいない。 彼女は死んだ。 愛はいる」

ボクが15歳のときに事故で死んだ彼女のことを・・
何か吐き出したくて、悼んだ(辱めた?)短編だ。
ある本の一編としてペンネームで出ている。
検索したら出ちゃうのかな・・?


もうすぐ彼女=神女の誕生日がやってくる。

彼女に贈る。





ボクはすっかりバカになり、このクニを変えようなんて忘れてます。
ボクは父となり、良き家族に囲まれ、貧しいながらも楽しく暮らしています。

そちらはどうですか?
あんなキレイな死に顔だったから・・
まだ、どこかで生きているんじゃないかって、思うことがあります。

いやボクの中でしっかり生きているから、そう感じるから・・
きっと、やっぱり、いないんだよね?

ボクは君に会ってた頃よりこんなにオッサンになりました。
君は歳をとりそうに無いから、きっとあのままなんでしょうね?

毎年、君の誕生日は、辛くて外出もできず、食事もあまりできませんでした。

でも今年は、少し笑って、君の思い出を語れそうな気もします。
でも・・忘れませんよ・・?
忘れるなんて、できないし、きっとボケても忘れないよ。

君が死んだくらいで「君への想い」が変わるわけじゃないから!
死んで君のトコに行けたら・・って何度も考えたよ。

でも死んでも会えないってことが判ったから・・
君の分まで生きることが、とりあえずの「できること」だって
やっとわかったから・・もう少し、たかだか何十年ですが生きてみます。

今は仕事の帰り道、毎日、町外れの小さな教会に拝むのが日課です。
休んだ日も、その方向に拝むことは忘れません。

笑っていいよ?
あんなに神を信じなかったボクがだよ?

もちろん今も神なんて信じてないさ。
ごめんね?

でもそういうわけじゃなくて・・





君に拝んでるんだよ・・






笑っていいよ?
君はボクの神なんだ。
そういうことにしておいてくれないかな。

君の誕生日がくるね?
何も欲しがらない君だから、何も贈らないよ。

ボクには今、自分より大切な「家族」がいるんだ。
ごめんね、あの時何もできなくて・・
与えっぱなしで何も与えられなかった君なのに・・
ボクばかり幸せになって・・

許してくれることは知ってるよ。
ボクの幸せは君を想うことでもあるんだ・・。


ただ君の事は死んでも忘れないから。
ボクはバカだけど、本当に大事なことは結構忘れないんだ。


あぁ、また・・一度も言ってなかったね?

届くかな?

今でも、愛してる・・