子殺し・親殺し
コレはキツイ記事かもしれない。
そういうコメント(もちろん経過は省略してあるだろうが)にいつも思う。
言い過ぎではないと思う。
昔からあったろうが、今は特におかしいと思う。
「理由なき殺人・殺意なき殺人」・・オレがガキの頃予測して笑っていたことが、もう笑えなくなった。
こんなに早くそんな殺人が頻発するとは思ってなかったんだ。
昔からあったろうが、今は特におかしいと思う。
「理由なき殺人・殺意なき殺人」・・オレがガキの頃予測して笑っていたことが、もう笑えなくなった。
こんなに早くそんな殺人が頻発するとは思ってなかったんだ。
画像は「子を喰らうサトゥルヌス」・・。
わが子をいとおしむ余り、狂い、
ついには子を喰らうことによって「自らと一体化しよう」とした・・という画題であるらしい。
わが子をいとおしむ余り、狂い、
ついには子を喰らうことによって「自らと一体化しよう」とした・・という画題であるらしい。
さて、昔話でもしよう。
ある日、オレたちは「やわらかそうな食べ物」を持ってダチの住むアパートを訪ねた。
「乳を離れた赤ん坊」なんか、何を食べるか、よく知らなかったから。
「乳を離れた赤ん坊」なんか、何を食べるか、よく知らなかったから。
ボロアパートの扉なんぞ、ガキ数人でも簡単に開いた。
タバコと酒が散らかって、シンナーか何か・・妙な臭い、親は確かにいない。
タバコと酒が散らかって、シンナーか何か・・妙な臭い、親は確かにいない。
母親こそがダチだった。
彼女が「中学をドロップして母親になること」の決断を、オレたちは反対もしたが、結局応援する事にした。
彼女が「中学をドロップして母親になること」の決断を、オレたちは反対もしたが、結局応援する事にした。
考える暇なんかないもんだ。
アカンボが動かなねぇ!
そうとう乱暴に揺すったが、ピクリともしやがらねぇ!
アカンボが動かなねぇ!
そうとう乱暴に揺すったが、ピクリともしやがらねぇ!
オレもダチもパニックになりかけた。
だけどな・・オレみてぇなボンボンと違って、ダチらは結構「こういう場」に慣れていた。
『アカンボは強ぇんだ!そう簡単にぃ・・!』
オレにも散々質問が来た。
殺意がオレに集中する。オレは何て無力なんだ。ふと、叫んだ。
何も変わらない。何て小さいんだ・・アカンボは何もかも規格違いだ!
途中「ポシッ」と何かが折れたような音がした。
何時間も経った気がした。
途中「ポシッ」と何かが折れたような音がした。
何時間も経った気がした。
アルコールっぽい臭いが更に強くなる。ダチが窓を全開にする。
みんな汗やらゲロやら涙やらで、でも、そんなこともうどうでも良かった。
救急車が着いた。
電話がなかったから誰かが50円くらい握り締めて「公衆電話」に走ったらしい。
電話がなかったから誰かが50円くらい握り締めて「公衆電話」に走ったらしい。
居るべきダチが戻った!
彼女も涙でひどい顔が更にひどくなっていた。
彼女も涙でひどい顔が更にひどくなっていた。
みんなつかみかかりたい衝動を抑えて救急車と彼女を見送った。
1週間もしたろうか?
彼女からみんなに話があるといってきた。
彼女からみんなに話があるといってきた。
でも、行くんだ。
ダチってそういうもんだ。
また「よくわからない駄菓子」とかをぶら下げてアパートに行った。
ダチってそういうもんだ。
また「よくわからない駄菓子」とかをぶら下げてアパートに行った。
彼女が土下座していた。
『・・オイやめろよ!土下座なんか、ホントにホントに「ココ」ってときしかしちゃいけねぇべ!?』
『そうだ・・お?アカンボ生きてるな・・もい良いよ・・いいんだ』
『土産あるんだ・・オイ!誰だ、酢コンブや梅干なんか!』
『そうだ・・お?アカンボ生きてるな・・もい良いよ・・いいんだ』
『土産あるんだ・・オイ!誰だ、酢コンブや梅干なんか!』
彼女は言った。
『泣かなくて良いべ?』
『そうだ!戻ってきたんだから、結果オーライだべ?』
『そうだ!戻ってきたんだから、結果オーライだべ?』
聞けば、ダンナは逃げたらしい(確か相手は大学生だったよな)。
ダンナとは初めは良かったらしい(そりゃそうだ)。
すぐに浮気を繰り返し、彼女は「何もない」と凹み続け、ついに酒をアカンボに飲ませて飛び出した。
すぐに浮気を繰り返し、彼女は「何もない」と凹み続け、ついに酒をアカンボに飲ませて飛び出した。
(今思えば・・アレはウツだったのか・・?)
が、やっぱりすぐ怖くなって、いや、アカンボが心配になって帰ってきた。
オレらは何となく居場所が無くなり帰っていった。
『・・誰がアカンボの肋骨折ったんだぁ!!』
なんてケンカしながら・・。
『・・誰がアカンボの肋骨折ったんだぁ!!』
なんてケンカしながら・・。
彼女は親に謝り(謝る必要も無いが)、実家から中学へ通い、就職した。
今は「長距離トラック」を転がして、日本を駆け回っているはずだ。
今は「長距離トラック」を転がして、日本を駆け回っているはずだ。
つい最近(1995だったか?)まで刑法に「尊属殺」というのがあった。
「親殺しは死刑か無期」といったきつい内容で、イエ制度の古い慣習だ!というので削除された。
「親殺しは死刑か無期」といったきつい内容で、イエ制度の古い慣習だ!というので削除された。
オレは「子殺し・親殺し」のためにこそ、あえて「尊属殺」を残した方がいいと思っている。
なぜって・・
オレらしくないが・・
なぜって・・
オレらしくないが・・
が、殺した「親」を子は待つだろうし、
殺した「子」を親は待つだろうしさ・・。
殺した「子」を親は待つだろうしさ・・。
頭よくねぇから、うまく言えねぇなぁ・・。