バレンタインデイ
もうすぐバレンタインデーである。
小学生のときはポストに入れる音がするたびに飛び出していた。
オレにくれるのは母親とミキちゃん(おさななじみ)だけであった。
オレにくれるのは母親とミキちゃん(おさななじみ)だけであった。
それか、『これ、弟の○君に渡してください・・!』と走り去るかわいい女の子!たち!
ご丁寧にフルネームを告げて
それが一人ならまだしも、数十人いたのである。
小学校で、すぐ下の弟の分。
家ではその下の弟の分。
小学校で、すぐ下の弟の分。
家ではその下の弟の分。
そしてオレは物覚えが悪い。
弟が怒る怒る・・。
もう、こんな日、国会で消滅させて欲しい!と落ち込んでいるときに限って、オヤジが早く帰って来て
が、結局もらって食べた。イヌである。
ミキちゃんのお手紙(義理)も何年もためていた。
ミキちゃんのお手紙(義理)も何年もためていた。
そんなことが何年も続くうち、バカらしくなっていった。
バレンタインは欠席もせず(あえて忘れていた)、普通に行っていた。
神様は平等であるが卑怯である。
高校になって「もてる時期」をくれても困ったのである。
高校になって「もてる時期」をくれても困ったのである。
オレは普段の素行がばれないように、大人しくしていた。
当時の彼女が死んでからは「高校は卒業するだけ」と思っていた。
当時の彼女が死んでからは「高校は卒業するだけ」と思っていた。
そういうときに限って、
『○君、映画とか好き?帰り、観にいかない?』
とか
『○君、彼女っていないの?』
とか・・
『○君、映画とか好き?帰り、観にいかない?』
とか
『○君、彼女っていないの?』
とか・・
オレは同じ学校のヤツとは面倒くさいから、男女問わず、深く関わってなかった。
かと言って、淋しいものは淋しい!
何か女性の写真の一枚でも持っていたい。そうも考えていた。
かと言って、淋しいものは淋しい!
何か女性の写真の一枚でも持っていたい。そうも考えていた。
オレのホモ説が消えかけた頃、別のうわさをある女から聞いた。
『○君・・年上のキレイな彼女いるんだってね?』
『女嫌いなんて、大嘘だったんだ!イメダウ!!』
『定期入れに、彼女の写真入れてるでしょ!』
『女嫌いなんて、大嘘だったんだ!イメダウ!!』
『定期入れに、彼女の写真入れてるでしょ!』
帰りにバイトに行く電車の中で定期を覗いた。
当時アイドルから転身して、AV業界(古い!)を騒がせた女優の写真が入っていた。
オレは何となく気に入って、友人に頼んでパウチッコ(古い!)してもらっていたのだ。
オレは高校での生活に女は要らない!と恰好をつけて、こじつけて卒業した。
が、在学中の3年間はバイトでは、もてた!
『お前、色白のわりに、妙に男らしくて良いよ!』
「ハイ、ありがとうございます!」
『ところで今度、ドライブでも行かんか?』
「あ、オレ旅って大好きです!箱根なんていいですね!?」
つばを飲み込んだ音とともに、一人の男が男として欲情しているのであった。
浴場で欲情・・今でも笑えない話である。
そういう思い出が多いバレンタインデイ・・
さっき娘に郵便物を頼まれた。
「なにコレ?」
・・・・この前、イオンで選んでいたミニカーはオレのじゃないのか・・。
誰か・・オレにバレンタイン下さい。