自然に帰れ~変身願望~
さて、「自己を捨て客観的に見つめる」とどうしても「変身願望」は避けられないらしい。
ボクもかつて新宿なんて魔窟で働いていたので、よーく判る!
お客さんで「すっげー偉いヒト」何人かに誘われて飲みに行ったときのこと。
お客さんで「すっげー偉いヒト」何人かに誘われて飲みに行ったときのこと。
皆、日本の経済を真剣に討議して、すごい熱気!
現在の「大不況」は当時、とっくに想定されていて「いかに政財界の舵を取るか」でもめていた。
ママのお酌(すっごいレア)も断って、皆、名刺もソコソコに盛り上がって終った。
ボクは上気して、帰ろうとした。
「へ?」
行った先はどうも良くない雰囲気の、何と言うか雑居ビルの一室。
紳士の案内でVIP室に入る。
どうもみんなおかしい?ボクがおかしいのか?
『アッラー!?化粧のノリ最高じゃない!?』
女装クラブであった。
皆、アタッシュケースから出るわ出るわ「変身道具」・・。
みな一斉にばっと出す!
『スケジュールからみんなコイツでOK!』
『後は手帳で何とかなるしな?』
『秘書なんか「こいつオレとできてんな」という意味ではつかえるぐらいのモンだよ』
『カモフラだな!?』
『後は手帳で何とかなるしな?』
『秘書なんか「こいつオレとできてんな」という意味ではつかえるぐらいのモンだよ』
『カモフラだな!?』
皆、一斉に化粧を始める。
『やっぱり資生堂はダメね?』
『こっちは下地から、きめたいのにね?』
オッサンたちが、ほぼ無言で続ける「化粧」という変身・・。
毛穴から何から埋めて行く果てしない作業。
毛穴から何から埋めて行く果てしない作業。
そ、ソレは・・「左官」だ!化粧とは違う!
と言いつつも、ボクも捕まり、すっかり「そうされて」しまった。
鏡を見れば、いつもと違う、新しい自分。
ボクはこんなに原石であった?
アリかも知れない・・?
明日からコレで生きていく・・?
ということで、ルソーの言う「第二の誕生」には惜しくも失敗したが、
結構「変身」は流行っていたらしい。
結構「変身」は流行っていたらしい。
ストレスの解消法のひとつは「自己欲求の飽くなき追及」らしいから、間違いには非ず・・?
コスプレや、すごい好きなタレントとの「自己同一化」など、大体は「変身」の延長にある。
心理学的アプローチは面倒くさいし、読まないだろうから書かない。