MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

キスの練習

あまりにくだらないので女性は敬遠されることを奨める。


年頃になるとキスがしたくなる。
好きな子がいて、付き合いたくて、告白するにはどうしたら・・?


じゃない!キスがしたいだけである!



急にキスしたくなって、恰好悪いキスは嫌なわけである。

友人知人と比べようもないので、洋画とかのニヒルな007あたりがお手本となる。

でかいカガミを部屋に持ち込んで、まず「キス顔」にダメ出しする。


「欲しがり過ぎなんだよ!?」



欲しがっているのだから、仕方ないが、ソレを表面に出しては恰好悪いのである。

次にカガミを相手に見立てて「逃げていくカガミ」をどうモノにするか?である。
逃げられたらやめる、という設定はない。
いかにキスをするか・・しか問題文にはない。


「ひょっとこか!?お前ぇぇ!!??」



小一時間は自分の顔にNGを出し続ける。

やっとキス顔ができたら、腕の回し方とかシチュエーションをつくる練習。
急にイベント情報、特に夕方から夜のイベントを探しはじめる。
大抵、秋であり、年寄りクサイ紅葉ぐらいしかイベントはない。
ソレもバスでの日帰りであり、ムードもクソもない。




そう思ったときは、既に下見に行っている。
周囲が幼稚園やら小学生のなかで、一人だけ、
星を見ないで、横を見ているひょっとこが自分である。


こういう練習の甲斐あって、多くの少年が大人の階段を昇るのである。

そして多くの少年が「キスの後」は練習していない。


『口をぬぐった!?最低』



『舌なめずりした!?最悪』


こんな失敗談をしながら、次のステップである
「キスからいかに南下していくか」という話がでて、

「大人って大人だよなぁ・・」


とみんなが感慨深そうになって、少し両親を尊敬するのである。

マクラ・クッション・フトン・木、方法論は多い。
真昼間なので書いていて、惨めになってきた。