MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

貧乏とは何か?

借金がないだけ素晴らしき哉わが人生!である。

独身生活でソコソコ貯めて、新婚生活で泡と消える。
古今東西、大して変わりはないのだろうなと思う。

独身寮が素晴らしい設備であったので、あの頃は金は貯めるだけだった。


12畳ワンルーム!!


重油ボイラーで、ボクの部屋は空調が壊れており、春は汗とともに起きた。
タンスは不要なのでクローゼットの中にダンボールで仕切った棚、で終わり。
アイロン台で、三食と読書と手紙とアイロンが済んでいた。
いい加減に生活臭が欲しくなり、

独身が手を出しやすく、かつ失敗しやすいガラステーブルを買った。

すぐにテーブルが要らなくなり、書庫になった。

ある日「先輩の抜き打ち家宅捜査」が入った。
当時は恐怖の抜き打ち?であったらしいが、当時のボクは君子であった。
先輩たちがアラを探すが、あるわけない。

『掃除したばかり?』

「いっつもこんなです。今日は汚いですかね」


メンズノンノとか読むの?』

「古本です。下にSMARTとJACKSTREETもあります」


『なんで、流行りのCDがないの?』

ラルクのティアラぐらいしかありません。後は趣味です」


『女は来るの?』

「これから同期が来ますが、外食して帰らせます」

『つまんない!』


つまらないなら帰れといって帰らせた(懐かしい)。

さて
10年以上前より生活は厳しい。
総収入が減って、総支出は増えている。

生活は家族ができて、一間増えただけである。

ドアフォン(TVフォン)はない。
ウォシュレットはない。
ガス給湯器は「さじ加減」が難しい(水は水、お湯はお湯)。
カメと金魚が増えた。
喫煙は外である。

コレが豊かでないのならコレでよい。
コレが貧しいのなら貧しくてよい。


貧乏とは何か?

貧しさを知らないヒトが、区別するために創った方便である



金やモノがあふれても貧乏だと思うヒトはいる


貧乏を探すほど、余裕があるということなのであろう。