MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

FREAKS 全て金か?

金では買えないものがある!


ボクが子供の頃聞いた話で、まぁなんというか耳に優しい言葉である。

吉祥寺から新宿へ「夜」では大出世を遂げた10代の当時。
JOを初めとするならず者?から学んだ当時。


金では買えないものがある!



ソレは金のないやつがすがる呪文だ!


というのが常識であった。

「愛」というのが金で買える最たるもので、
『お金がなくても仲良く生きよう!?』といっていた夫婦や恋人が

『お金はどうするの無計画!』


と何もかも捨てて、ダンナや奥さんまで捨てる例が身近に多かった。

「夜」の世界には色んなヒトがいたが、
みんな金のためであり、金がたまると消えて行った。
金とは「全ての代替通貨=代替感情」であり、怒りや憎しみも金で解決された。

例えば『もうお前を殺すしかない!』と言われ、100万を見せる。


『ふざけるな!』


となる。
冗談だよ、じゃぁと100万ずつ積んでいく。
もう相手からは憤怒の感情は抜け、どこまで積み重なるの見ている。
600くらいで止めて、「これじゃオレが買える。やっぱり殺せ?」と言う。


『ちょっと待ってくれ・・考える』


結局は300あたりで落ちつく。
命さえ金なんだと思う。

TVで子供を殺された親が『死刑!』と叫んでいる。
無論、求刑は死刑となる。
が、法律は、言葉は悪いが「一人の命=一人の死刑とは見ない」。
どんなに親が苦しもうが、犯人が卑劣漢だろうが、淡々と裁判するだけである。
そして、懲役15年あたりで結審する。

『息子の命はそんなモノですか?あの子は帰ってこない!』


もう何度も使われている叫びである。
当事者になれば錯乱で、ボクも居合わせたことがあるからなだめられるものではない。

そして民事での「慰謝料」が算定される。
当分、家族が食うに困らない・・というか数年は遊べる金額なのだ。


『息子の命はこんなに安いんですか?』



その頃になると、再捜査(裁判捜査)で受刑者を死刑にしようとか、
再発防止の基金を設立しようといっても聞いてもらえない。

金は甘く危険なモノらしい。


さて、ボクは今、金が欲しい。
といっても「妻子がいなければ要らない」というのがホントのとこである。
何を偽善者ぶっていやがる・・。
そう、偽善者だから仕方がないのである。

妻には、168円じゃなくもう少し良いシャンプーを使わせてやりたい。
娘にはリサイクルじゃないものをたまには買ってやりたい。
息子はずっと姉ちゃんのお古だから、たまには男の子っぽいものを着せてやりたい。
自分は・・うーん・・財布にいつも1000円以上入っていて欲しい。

新宿を通っても、貧乏性は抜けない。
どんなに「億」の金を見ていても、使い方を知らないのである。

JOは島を買い、非合法にクニを創ったりしているが、そういう発想がない。

寄付するのが好きだが、ソレは「何となく良いほうに使われる?」ぐらいの了見である。
無論、ほとんどがブラックボックスで寄付や募金が詐欺まがいなことも知っている。
それでも偽善者らしく募金とかはする。


もし、子供が殺されたら、自分で犯人探して殺してやろうと思っている。
ソレがこのクニではできないので、犯人には国外に逃げて欲しい。


『お前宝くじ当たったら、どうすんのよ?』


と聞かれることがある。



「全部家族にあげる!」


ウソつけぇ・・と言われる。
別に欲しいものはない。
世界平和・・。

金で解決できれば良い。
その金で戦争やっているのが長ぁいヒトの歴史である。

別に宗教にはまっているわけではない!
金と金の魔性を見続けていると、ボクのようなバカは気持ちが悪くなるという話である。