MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

うつ病への考え方

いっつも「ご大層なタイトル」を書いてしまってから後悔する。
こんなこと書けるのか?
と思いつつ、筆は一気に進めるのでお付き合い願います。
最近ボクはどうも「らしい(シモ)記事」を書いていないなぁ・・。
 
うつ病になってウツ人として生きるようになって、実は感謝しております。
この病気にならなかったら、見えない、感じない世界が確かに広がった気がします。
落ち込んでいる人を見ても、原因が判るのか判らないのか?
それとも判るのにどうしようもないのか?・・何となく共通点は見出せるようになりました。
 
『だらしないぞ最近!シャキっとせい!!』
 
そんな言葉をかけられている光景を見ると、ついついその人に(後で)声をかけてしまいます。
判ろうとか、同情ではないのです。
「偽善者?」。はい、多分偽善者でしょう。
自分のことで手一杯なのに、そのヒトは同じ道を歩んでいるわけではないのに、
何といいますか「ちょっとお茶しませんか」な会話がしたくなるだけです。
偽善ですが、見て見ぬフリをするよりナンボかましかとは思います。
ボクは選挙に行かず政権を批判したり、
募金もしないで「あんなのどこに流れるか判らん」とはいえないタイプです。
とりあえず自分で試してやってみて、やっぱり失敗反省してしまう。
うーむ、こんな失敗はどうやら多そうだぞ・・?
そう思うと「失敗談」だけの人間になっていました。
 
さて、うつ病の多くのウツ人は「カベ」にぶち当たっています。
ウツ人以外はともかく、つまらない医師や産業医までもが同じことを言います。
 
『なんで「カベ」に気付かなかったの?』
 
多分、ソレがカベだと気付けば避ける術は考えていたでしょう。
考えたところでカベ?か暗闇か判らないソレは、もう鼻をこするほど近くにあったわけです。
気が付けば、前に進めない・考え方がマイナス・飲み込まれていく希望、
積もるのは自己嫌悪と、根拠がないのに、やけにはっきりとした罪悪感。
たまに上を見れば「前より高くなってねぇか?」のカベ。
 
 
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コレはたまたま例示しただけの「嘆きの壁」です。(深い意味は全くなしです)
ユダヤ人は贖罪と赦し、また更なる高みを目指して壁に近づき悩むそうです。
これを遠くから見ると、なんだか結構「崩れそうなカベ」もあって、
もっと遠くから見れば「カベの切れ目」あるいは「カベの低いところ」も見つけられそうです。
そんな気がします・・。
 
当たって砕けろ!
 
誰がこんな乱暴な言い方をしたか知りませんが、当たらなくてもいいものを、
砕けてまで壊す価値のあるカベをボクは余り知りません。
 
ウツの原因を探して治療しろ!
 
乱暴で無責任な言い方は変わりませんが、こちらもウツ人ならミミタコでしょう。
ウツで休みだすと、会社や上司、親戚に言われだすことです。
原因が単純なら、とっくにく治っとるわい。
だから、突然の「カベ」なのであって、原因は・・
本人にも判らんもの、医師にもわからんもの、どうしようもない。
 
話がはじめに戻るが「悩んでいたヒト」はカベにぶつかっては転び、すぐにカベに向かっていくヒトらしかった。
「不審者?」という視線が消えかけたときにボクが聞いてみる。
 
「ソレは壊れるカベですかね?それとも飛んで越すのですか?」
 
『いや、皆壊していくみたいで・・っでえ、でも飛び越す手もありますね?』
 
『じゃぁ助走をつけますか?もっと距離を置いて見てみますか?』
 
そんな話をするうちに「話すうちに見えてくるモノ」、整理されていくもの、常識な非常識の話にもなる・・。
 
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「なんだか、カベじゃなさそうですね・・」
 
『アハハハ、橋ですよハ・シ!!』
『ぶつかっていっても、足元が濡れてずぶぬれになるだけ!?』
『下を通っても、カベなんか柱ぐらいしかねーじゃん』
『っていうか、オレ、船もらってないんですけど?超うける・・』
 
つまりは、若い彼は「いきなり先輩のレベル」を押し付けられて、それが常識で、
そこを通らないと次はない・・と思っていたのである。
スキルを何も与えずに「即戦力」ができるかどうか、考えなくてもわかる。
が、そこまで考えられなくなっているのが現状で市場で不況である。
 
助走とは・・いいなぁ。
ウツは助走なんだ。
前だけ向いていれば、カベかどうか?どこから攻めればラクそうか?判ってくることもある。
ただ、残念なのは「後ろに下がったら死ぬのではないか?」という恐怖感があること。
とてもよく判る。
だが、考えてみてほしい。
少し良くなったりとても悪くなったり・・・そも繰り返しの中で、
 
あなたは完全に逃げることは一度もなかったことを。
 
寝たら寝っぱなし、起きたら今度は眠れない。
いいじゃないですか?それで。
全力で生きることはないんです。
助走なんですから、その、つかれきっては・・飛べません。