岡村隆史さんにエール・芸人礼賛
ナイナイ岡村さんが長期休養ということで、検査入院も報じられている。
きっと近いうち病名は?とか、復帰は可能か?とかテレビがうるさくなる。
先に言っておく。
周りはガタガタさわがないで、そっと休ませて欲しいです!!
有名人は「そっと休む」のにも並みの苦労ではないと思う。
ある程度の安全地帯と間合いは判ると思うが、ほじくりかえしてカサブタをはがす商売も多い。
例えはスゴイ悪いが、ウツ人を追い回して『まだ死にたいですかぁ!?』と大声で聞くようなものである。
ボクなら、なんならお前の目の前で、お前を名指しして死んでやるかぁ!?と思う。
どうも鼻息が荒い。
そうです。
岡村さん、ボクは大好きです。
ボクはお笑いはてんで見ないが、「とぶくすり」だけ深夜に見ていた。
その前は深夜の「夢であえたら」で、その前はオヤジの大好きな「ドリフ」である。
今は「水曜どうでしょう」の古いのしか観ない。
「とぶくすり」は、当時ビデオに撮って何度も観ていたから、ボクとしては大した、はまりようである。
「何度観ても笑えるコント」というのは滅多にない。
更に「一瞬のアドリブ」を何度観ても面白いというのはコレはもう異常の分類である。
以前書いたが「笑わせる」というのは至芸で、芸人と言うのは至宝であると思うのだ。
その辺で、適当なヒトを殴って蹴れば怒らせるのは簡単である。
その辺で、適当なヒトを笑わせるのは至難である。(試すと判ると思う)
岡村氏は「稀有」では片付かない才能である。
笑うか否かのギリギリのラインを知っていて、かつソレを試す度胸もある。
他人をこきおろさず、自ら笑いのネタになり、ソレを拡げることができる(ココ大事ね)。
相方の矢部氏も岡村氏に相当高いハードルを仕掛けられたと思う。
「とぶくすり」をただ観ていただけでも、芸への厳しさは伝わった。
矢部氏が細身なのは代謝だけではないと思う。
当時、かわいい青年だったよゐこの濱口・有野両氏も、
岡村氏にかなり厳しいレベルのアドリブを要求されていた・・・と思う。
極楽とんぼの両氏も「ココでどういう役割が足りないか?すべきか?」常に考えていたと思う。
だから、ぶっつけ企画モノで、あそこまではじけることが出来たと思う。
そんな岡村氏が休養する。
「やっとか・・?」と正直思うのである。
ギリギリのラインを自分に課し、かつソレを実行する、というのはオリンピック優勝クラスの圧力であると思う。
まして相手は、得体の知れない「笑い」という奴である。
笑いの沸点とか、くすぐりドコには個人差があるがゆえに、「最大公約数」なとこも選べるであろう。
が、そういう「へなまずるい(方言:ちょこっとだけ賢い)」ことをトップクラスの芸人はしないようだ。
ダウンタウン松本氏も休養したが、コレは単なる偶然であろう。
松本氏は、笑いへのプロ意識というか「どこまで笑いにできるか?」に貪欲である。
戦争とかガンとか、きっとそういうギリギリヤバイとこに「笑い」があると思っていて実行している。
松本氏がライブで試した(というかやりたかった?)ことは「ギリギリの笑い」であろうと思う。
島田紳助氏もボクには「休んで欲しい」ヒトであるのだが、本人からすればお前知らんわ!であろう。
アドリブからするに知識量は通常なら10人分(知識人のね)である。
知識量が10人分だから、情報(ソース)量は100人分ぐらいあると思う。
「ココであのネタを出そう」というのは、情報量に裏打ちされた計算ずくのタイミングで間なのである。
ただ(ココ大事ね)、情報量というのは普通に生活していても増えるものではない。
個人の器量や人徳というものが確固としてあり、だからこその情報量なのである。
「計算ずくのタイミングと間」というのは、言葉は悪いが修羅場をいくつ知っているか・・しかないと思う。
「計算ずくのタイミングと間」というのは、言葉は悪いが修羅場をいくつ知っているか・・しかないと思う。
二方しか挙げていないが、岡村氏がそういうヒエラルキーの中で、
どうやって「自分の笑いを拡げるか?崩さないか?」というのは慮って余りある。
正直言って、後進も気にはなるであろうし、かといって自分のハードルを下げる気は1ミクロンもないと思う。
「じゃぁどうするの?」となる。
だから休んだのであろうと思う。
つまらん言いようであるが、エンジンやCPUは休んで冷やさないと能力は維持できない。
いかにエンジン性能を限界まで上げても、風を送ったり氷で冷やしたりでは限界は来る。
限界の限界を超えて、なおかつギリギリのハードルを越える・・・とんでもない快挙で暴挙である。
だから、休んでください、としか言えないのである。
↑こういう(ボクみたいな)「知ったかぶりな記事」が週刊誌などにも氾濫すると思う。
岡村氏には、一切マスコミを遮断した状態でゆっくりして欲しいのである。
無論、そういう「ギリギリな精神状況」を笑いにできるか?という期待もしている。
ものすごい悪趣味で他人事で非礼無礼極まる言い方であるが、笑いとはそういうとこに転がっていると思う。
蛇足だが明石家氏には言及していない。
スタンスが全く違うからだ。