MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

エホバさんとAKB48

我が家はエホバさんの伝道路に入っているらしい。
家の前は、抜け道であり通り道であるがわざわざ止まる。
営業に行くときの休憩所である。
ボクの、軽自動車のナンバープレートより黄色い車が恰好の目印になっている・・と思う。
 
その「まっ黄色」を洗車をしていた。
旭川は雪が早い。
今月末か来月には一度は降る。
早めに洗車する。
とても洗車どころじゃない気温になる前に。
 
ワックスをかけて一服していたら、エホバさんが2人で来た。
3人で来たが「新人の1人」のためか、いつものおばちゃんと新人の男が来た。
いっつもは調子よく話すのであるが、ボクもいっつも上機嫌ではない。
 
『いつも車キレイにしていますね♪』
 
「はぁ・・」
とだけ言う。
 
『ご主人の正確ですね?こだわりですねぇ♪』
 
「汚いよりはキレイな方が良いと思いますね」
と答える。
 
『息子さん、どんどん大きくなりますね!?』
 
息子は、ボクに瓜より二つなバカチンなので、とりあえず女性であればなつく。
 
「まぁ、どんどん小さくなったらなくなっちゃいますからねぇ」
と答える。
 
 
この辺で空気を読んで欲しいが「世界を救う伝道師」としては決して引かないプロ意識は立派である。
何とか「聖書の意義」と「世紀末」と「ハルマゲドン」には及ばないように話をはぐらかす。
世紀末には「北斗の拳」の話。
ハルマゲドンには「幻摩大戦」か、春巻きの話。
エホバさんも、ボクの「はぐらかしかた」の強引さを知っているから深くは踏み込まない。
 
専ら、世間のニュース、特に芸能ネタをして帰るのである。
しかし、ソレはそれでボクは困る。
芸能ネタは、「知らない・興味ない・関係ない」の3拍子である。
 
『うちの息子はAKB48の○ちゃんが、大のお気に入りでねぇ』
 
「はぁ、まぁ年頃なら・・アイドルは・・」
と答える。
 
『あんなに沢山いて、何で○ちゃんなのか判らないんですよぉ!?』
 
ボクはAKBは、JRAとかANAとかISOと一緒なので正直、話の風向きを変えたかった。
 
 
『なんでAKBじゃないとダメなんですかねぇ!?』
 
 
しつこいなぁ・・・他に知らないんじゃないのか?
今が旬のサカナと一緒なんじゃないのか?
うじゃうじゃいるらしいから、誰かしら美味しいのはいるわなぁ?
それでもエホバさんが食い下がるからいい加減に答えた。
 
「ビタミンカステラ(旭川ではメジャー)ありますよねぇ」
 
『あ!!私アレ大好きです!』
 
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「アレが箱売りにされてるのがAKBなんじゃないですかね?」
 
『ん?またご主人のオリジナルな理論ですか?』
 
「いやいや・・アレは高橋製菓のがホンモノなんですよ」
 
『ニセモノってありましたっけ?』
 
「いや、似たものはあるんですが、不味いって訳じゃないんです」
「ただ、高橋製菓じゃないと、ダメなんだ!AKBじゃないとダメなんだ!と・・」
 
『ブランドですか?』
 
「アイドルもブランドなんですねぇ・・同級生はブランドじゃないですからねぇ・・」
「人気が出れば「ばら売り」するんじゃないかと思います」
 
『(失笑して)今は箱売りなんですね?』
 
 
「ちょっと個人や一般家庭では食べ切れませんねぇ」
「まぁ好きなのを1つか2つ、決めておいてですねぇ」
 
 
『あぁそれでAKBの○ちゃんなんですね!?』
 
 
「まぁ雑な例えですけどね」
「そのうち似たようなブランドが出回ると思いますよ」
 
 
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                   ↑「似たようなもの」 個人的には好きです。
 
 
新人の男性エホバさんは少し呆れていた。
 
おばちゃんは慌てて聖書の一説を読み上げた。
 
『・・・ある、お方が救い主として現れた。この世界を罪からお救いになるために・・』
『誰だと思いますか?』
 
 
 
 
 
「AKB・・ですか・・?」
 
『(爆笑して)ココは真面目に答えてくれていいですよ』
 
 
 
 
 
キム・ジョンウンさん・・でしたっけ?」
 
 
いっつも笑顔のエホバさんの顔が苦悶に満ちた。