MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

X-JAPAN

医師の示した「道」は変わらなかった。
変わるはずはないのだ。
が、その道をボクが必ずまっすぐに行く義務も権利もない。
「ない」と云う事は、別の道を行きますか、そういうことである。
多分、示された道が正当で、ボクは横道という邪道に入るということである。
外道でもよい。
森の中を、灌木の茂みを探しながら、茨につまづきながら進むことになりそうである。
本来、「道」というものは自分が進んで行くために、自分がつくる。
できあがった道を歩く、ということ自体ナンセンスで、
『この道は歩きにくい』とか『こんな道は通りたくない』と言うのは、ただの甘党の不平である。
・・・と、こう書けば、すっごく格好がいいが・・・つまりは・・・
「医師の言うことを認めたくないだけ」である。
甘党の悪党はボクなのである。
 
幸せなこと、この上ない。
五体満足に生んでもらい鼻耳目口は良好、それ自体が奇跡である。
それに加えて、学校にまで入れてもらった。お陰様ではない。両親へオテントさま様である。
更に学校では、ある程度の日本語と、微々たる外国語まで覚えさせてもらった。
十分に幸福である。
恵まれすぎている、そう痛感する。
ホントに心から指の先、髪の芯まで痛く感じる。
この上において「○○が悪いから」と、ヒトや社会や景気のせいにしているのはナンセンスを越えた埒外である。
法律や国や親や友人知人、医師・・・全ての、「自分だけには好ましからざるヒト・モノ」を否定する。
ただの不平屋にすぎない。
自分の手を汚して、傷つけて「道」をつくることが嫌いだと?甘ったれるな・・である。
 
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ボクは『それは無理だ!」と言われると心の奥底が振動して鼓舞される、そういう悪い癖がある。
無理なら、どこまで無理なのか?無理とは何だ?ホントに無理か?どうしてもか?
絶対に無理!と可能性の微塵まで否定されると、もうロマンチックがとまらない。
胸が、胸が苦しくなるぅ♪になってしまう。
触りたくて、入りたくて、うずいてウズウズ夜泣きまでするのである。
つまり、Hでドスケベなのである。
 
X-JAPANのヨシキ氏が(ずいぶん前で申し訳ないが)語っていた。
 
『無理、とかそういうこと言われると、あなたは「無理が判るまで、どこまでやったの」って思います』
『ほんとに、めちゃくちゃまで突き詰めて「無理」って判ったなら諦めますけど、無理だったことはない・・』
『どうしても無理って云う、まず「そこ」まで行かないと言ってはいけないと思います』
 
こんなニュアンスだったと思う(記憶力が弱くファンのかたすみません)。
ヨシキ氏はこういった発言でビッグマウスと挑発されたが、その後は周知の通りである。
限界と無理のツバゼリアイを自らの肉で試して血を流したヒトは、違うのである。
 
 
ボクの会社の、同じトコの同じシマに、ウツ人が現れた。
本人はある日ウツ人だと気付いただけだ。
短い休みのすぐ後から働き出し、今に至っている。
一日の少しの間、隣で様子を見ていただけである。
ボクもウツ人なんだ・・そう言って差し伸べる手など、卑怯でずるくてボクは持たない。
ただ、目が気になった・・・かつての・・・鏡も怖かった頃の「ボクの目」と同じなのだ。
自分が、何かがおかしい、そんなこと本人が知りきっている、でも何が?きっと判らないのだ。
爆発をしないための手段として、導火線を切っていく・・ソレしか知らない。良く判る。
爆弾にはいつか火が付く。
(地雷としたほうが表現は正しい・・踏んだときに気付いて、もう動けなくなるから。でも生々しいから・・)
ウツ人の導火線は、自分が思っているほど長くはないのだ。
 
ソレに対しては、黙って見ながら、「あぁやっぱりなぁ」とヘルメットかぶって遠くから見ることが得策である。
ただ、ソレができるほど、ボクは大物でも偉いヒトでもないのだ。
すぐそこのウツ人も、偉いヒトじゃないから、「上から」の指示をそれだけを黙々とこなしている。
切っても切っても、容赦のない導火線への点火は続く。
なぜ周囲はあんな言動が・・あんな残酷なことができるのか?
答えは、ウツ人じゃないからだろう。
哀しい。
「上から」目線では、ウツ人の頭と上半身しか見えない。
俯いて、涙と歯ぎしりを隠す顔は見えない。
震える脚や、その下の裸足の足、更にその足元の地面の大きな亀裂には気づかない。
「上から」気付くはずがないのだ。
上は「知らなかった・わからなかった」で済ます。
横からも下からも、故意と過失に塗れた「知らなかった」が浴びせられる。
ウツ人の本人すら、そういう空気に慣らされてしまう。
導火線を延ばそうと、エイっと引っ張るまで、さほど時間はかからないだろう。
 
 
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休むべきはボク、判っている。
助ける?ウツ人をウツ人が?
無理だ、それは・・絶対に無理だ。
しかし、目の前で、ウツ人が倒れ、どこかに追いやられ消えていくのを見ること、
ボクは、絶対に気持ちがいいもんじゃないと思う。
無理なら良い。
無理とわかるまではやってみよう。
偽善でも良い。
しないよりはマシだ。
今日(いや昨日か)、働きたいと云う意志だけを突きつけてきた。
会社としては、ウツ人とウツ人、2人ともどうにかしたいらしい。
「上から」は、雪のように冷たい、でも、上としてはキレイな白いツブテを降らせてくるだろう。
ボクは傘と帽子を持っているつもりだ。
すぐそこのウツ人には何もない。
それだけだ。
 
X(エックス)は正式名称前の「仮のバンド名」であったらしい。
無理かどうか、までやってみよう、「X(仮)」でいいじゃん?という軽すぎて重大すぎる決意である。
Xは無限にもゼロにもなる。
ウツ人全てがゼロとされる・・・見て見ぬ振りが出来たらいいのに。
できないから、いつまでもウツ人なのだろう。
ウツ人はXである。
飛べ!ウツ人。