買ってよかったと、思った物ある?
ヤフーブログというバーチャルアイドルからの「ひとことお題」である。
アイドルと云っても偶像と同じ意味くらいであろう。
『お前さぁ・・買ってよかったと、思った物ある?』
このアイドルのひとことには、いっつも、答えようがない。
答えるスキだらけで逆に答えられないのだ。
「買って良かったモノ」・・。
欲しいから買うのじゃないのか?
がっかりして落胆したくてモノを買うヒトは、余程の酔狂でない限り、いないであろう。
欲しくないものを売りつけるのは犯罪であることが多く、ソレを買ったヒトは被害者であることが多い。
無論「欲しいから買った」けど、逆切れして「なんじゃこりゃぁ!?」と両手を見て目を見開くモノもあろう。
・ 足が伸びる・背が伸びるマニュアル教材
・ 金がたまる黄色い財布
・ 美顔器
・ シワやタルミが消える魔法の乳液
・ 誰でも一ヶ月で5キロやせる
・ 記憶術という本
・ ○○なヒトになる30の方法
・ ○出し!というビデオやDVDや本
・ もてるためのHOW TO本
・ もてる髪型の写真集
ボクは欲しいものだらけである。
買えば「良かった」ものしかない。
ボクの父親はリサイクルでクマのぬいぐるみを集めている。
ものすごい大きなクマを50円でゲットした!とたまに武勇伝を聞く。
多分、中に「小さなオッチャン」が入っていて、時期を見て何か盗んで帰るのだと思う。
買ってよかったクマ・・実家はクマがたむろしておりホコリとダニが大喜びであるらしい。
梅雨時はおそらく、嗅いだこともない芳香が漂うのであろう。
母親からは「買って失敗だったモノ」の話は良く聞くが、あまりいい話は聞かない。
母親は大のネズミ嫌いで、おそらくドラえもんの方が頑張り屋さんである。
母親はその昔「ネズミ駆除装置」というのを、当時の金で1億くらい出して取り付けた。
「キーンィィン!ピィッィ・・!!」 そういう音が高周波でネズミだけを追い出すらしい。
数日後には飼っていたイヌが原因不明の「おかしな行動」をとりはじめ苦しみだした。
耳を地面にこすりつけて、イヌのくせに苦悶の表情で何かを訴えるのだ。
時期を同じくして弟が「眠れない・・」といいだした。
ボクも父親も耳鳴り?に悩まされて困った。
天井裏のネズミは数日で慣れてしまい、連日「運動会」を開催してゲンキハツラツであった。
運動会の商品はオロナミンCであると思う。
そう、ネズミではなく、ネズミ以外に絶大な不快感を与えたのだ。
ボクは随分前からカメを飼っている。
捨てられた「飼いカメ」であったらしいが、野良カメと聞かないから真偽は怪しい。
水を替えたり、エサに気を使ったりしたので、ミドリガメのくせに結構大きくなった。
ミシシッピアカミミガメという品種で「夜店で見るあのカメ」である。
アメリカ産はやることなすことにお国柄が出る。
カメは定期的に脱皮する。甲羅が一部一部うすーく、はがれるのだ。
六角形だったり五角形だったりする。
受験シーズンなので「五角(合格)」でお守りにしようと思ったが、特に試験もない。
財布に入れていた「ヘビの抜け殻」が一向にやる気を出さないので、カメの抜け殻にチェンジした。
ロト6の数字がひとつ当たった。他の5個の数字は惜しくもなんともなかった
つまり「かすった」のである。
カメ・・・やるな。
我が家では「カメヤマくん」と呼ばれているが、概して行動は遅くどんくさい。
家人は、わがまま気ままなヒトばかりなので、「カメヤマくん」にはキレモノの上司も相棒もいない。
さてロト6を買うか。
「買ってよかった」と思えるかは、すぐさまカメヤマを「飼ってよかった」につながる。
自分の金運の悪さを、根こそぎカメになすりつけようとしている。
カメも野良の方が生きるのがラクだったかもしれない。