あなたにとって意味不明な言葉

ギャル語はただの文化であり、攻撃しても仕方が無い。

若者の文化と年寄りの文化が違うのは当然で、ギャル語は大いに結構である。

判らない風に話しているのだから、判らない！と憤慨するのでは意味が無い。

判ったところで、『よく判ったね♪』と何の褒美もくれないだろいし、暗号解読の罪で、逆に警戒される。

暗号風な隠語にしないと自分の本心も話せないのだから、若い携帯世代は回りくどい。

 

かといって、ボクの世代は若くも年寄りでもなく。若いものには「最近の若い奴は・・」と愚痴り

年配からは『若いモンは仕方ねえなぁ・・』と愚痴られる。

こういうのは不変で普遍なものであり、いつかどこかでバッサリとその流れが絶たれるとすれば戦争ぐらいしかない。

若い世代や政府の「言葉狩り」をしているうちは、平和で御目出度いのであるなぁと思う。

ボクは近所ではただの「気のいい子ども煩悩のオジサン」である。

そう、犯罪を犯したら『そういう普段が良い奴こそ危ないんだ』と言われるタイプである。

どう行動しようが悪く言われるのがヒトであり幸せなことである。

 

 

さて、イミフな言葉。

これは『どうしようかな？みたいな？』にとどめを刺す。

どうしようか？で既に意思が決められないのであるのに、みたいな？を付ける意味が全く不明である。

若い世代でファミレスでよく聞くので、つくづく決められない時代ではあるのだと思う。

 

そして言葉ではないが『最近どう？』である。

『最近どう？』と聞かれて、何を答えても不幸自慢に持って行かれる。

『最近どう？』

「何が？」

『何かいいこととかあったか？』

「そうそう毎日いいことはないね・・」

『だろう？俺なんか昨日家族とケンカしてよ・・その原因てのがひどいんだ・・』

 

聞く気も失せる。

 

『最近どう？』

「何が？」

『何かいいこととかあったか？』

「キレイなヒトにメルアドもらったよ」

『ウソだろう？俺なんか昨日家族とケンカしてよ・・その原因てのがひどいんだ・・』

「ウソじゃないよ？ホラ？コレさ？奥さんがいても構いませんって言っててさ、変なこともあるさ」

『ウソだろう？お前騙されてんだよ？そんな美味い話はないぞ？』

『それで俺なんかさ、もてないから風俗いったわけよ、そしたらこれがさブスでさ・・』

 

聞く価値も無い。

ブスでもきちんと「して」来るんだから、カネまではらってあんたは幸せだ、とうらやましくなるだけである。

 

 

ボクは男であるが女と話が合ったりするから仕方ないだけなのだ。

昔、調べたトコによると「男女の脳」は決定的に違うらしい。

メンタルなとこでは、他人の視線をどう気にするか、ということ。

・男は「良く思われたい」と気にする。

・女は「変に思われたくない」と気にする。

両者は似ていて根幹から違う。

男は、良く思われようとモテるように着飾り、良く思われるようにほめる。

女は、悪く思われないように抑えて着飾り化粧をし、嫌われないようにほめる。

女は同性からの視線が怖いのであり、男は異性からの嫌悪こそが怖いのである。

コレがおかしくなるとメンタルも狂うらしい。

男が「嫌われないように抑えて服や言葉を選び出す」とオタク的中性的になる（お宅は悪くないが）。

コレを草食男子、呼ぶのは間違っている。男が女を演じているだけである。

女が「良く思われよう」と派手にアピールしだすと、同性に攻撃され異性からは褒められるので

卑屈になる一方で傲慢になる。つまりバランスが崩れるのである。

 

全く道理であるが理不尽でもある。

 

男だって同性で比べて「幸せの位置」を確かめているのだ。

年収を比べては不幸になり、貯金を比べてはもっと不幸になるのだ。

身長を比べるときは背伸びをする。

チ○コ比べに至っては不幸のどん底にすらなるのだ。

女も同じことをしているがオッパ○比べはしない。

なぜなら自分がナイス・・であることは同性の嫌悪しか買わないことを知っているからだ。

人並みを気にする彼女らは、吹っ切れない限り判りやすいセックスアピールはしてくれない。

『最近どう？』と聞いてもそこから会話は発展しないのである。

「どう？ってなにが？」と言われておわりである。

 

幸せが何か？不幸が何か？は基準はない。

ないから、カネやモノで基準をつくろうとする。ソコに無理がある。

子どもがいないから不幸な家庭というのは存在しないし、金がないからこその幸せものも多い。

モノにあふれた金持ちもどうかと思うが、最近ではモノがないことが生活上手などと布教する変人もある。

基準がないとこに作ろうとするから、もっと不確かになるのだ。

 

ウツ人としては「モノカネ」以外に幸不幸の基準がある。

カネを払えば治りますよ、と言われればいくらでも払うかも知れない。

モノを差し出せ、といわれれば命さえ差し出しかねない。

そして、基準のそれはピラミッドではなく、互いに生死を含んだ歪な螺旋構造をしている。

幸せだ、と感じた次の瞬間にはどん底で死を見つめて震えているのである。

 

 

『もっと生きたいけどもっと死にたいんです』

ウツ人以外からは意味不明である。