ウツは惜しみなく奪う
こんな時間に書いているのは久しぶりだ。
そう、大波が来てしまってばったりなのだ。
辛い。正直しんどい、なまらきつい。
前はこういうときも何とかそれなりに更新していたが、歳のせいか、駄文になる、確実になる!
・ うつにならなければ、こんな温かい、ものの見方は出来なかった。
・ うつになってから小さいものの小さな叫びが聞こえるようになった
・ うつはヒトを優しくさせる
・ うつが生き方を変えた
未だにこういう言い訳が雑誌だの、メンヘル本にある。
ボクもこういうのは読むが、賛成しかねる・・いやいや反対だ!嫌いです!
うつにならないと手に入らない、そういう天邪鬼なレアアイテムはない!
ゲームなんかだと「裸一貫でHPが瀕死状態でボスを倒すしかない」とかいうレアイテムがある。
バか言ってなさい!
どこの誰が、病気で苦しいのに、薬も持たずに、厳しいイベントに繰り出しますか!?
いや、いるんですなぁ。
ウツ人の皆さんです。
ウツ人はいつもギリギリチョップで生きている。
チョップは他人にされる、何故か自分でも脳天にする。
フラフラしながら、もうだめポ、とかいいながらダメにはしない。
爪をめくらせてもカベを登っていく。
カベの向こうに良い事がある保証は皆無で、大抵はろくなモンがない。
でも登る。
落っこちるよりマシだし、落っこちるのはいつでもできることを知っているからだ。
ウツ人とはリアルすぎる「生き方」であり、ゲームではない。
もしこれ(ウツ)がゲームだったら・・・
どうなるのだろう?
大丈夫!みんなすぐやめる!電源を切って・・なんてしない!
ゲームごとぶんなげる!
生きるか死ぬか・・ゲームの世界では重宝される「生き方」である。
バカ言ってなさい。
生きると死ぬの間には、こんなにも分厚くて透明でずるくて温かいカベがあるのだ。
(ウツ人なら判るでしょ)
生きるか死ぬか、そんな狭い選択肢で生きているヒトはいないのだよ。
そこらの小僧達は言う。
生きるに決まってるでしょ!?
決まっているのか?本当かな?
最初に書いた項目を見て欲しい。
これらは「死を控えた」あるいは「死を受け入れた」、そういう諦観にも近い達観なのだ。
ウツ人は優しいことが多いが、大抵は自分に怒っていてイラツイテ居る。
優しいとこ・・そうだなぁ・・死にそうなアリにとどめをさせない程度の優しさである。
あらゆるものに優しく、あらゆるものを受け入れて、そして苦しんでも表には出さず、
イツモシズカニワラッテヰル。
バカ言ってなさい。
そんなことは、そんな境地には、あまり入りたくない、けど入っている自分が居る。
ウツは生き方を変えない、ウツが生き方だからだ。
死に方を換えることはあるが。
辛い、きつい、泣きたい、でも、そういう向こうには、きっと・・・
やっぱりきつかった!
ソレを知っているのに止まれず、止まらず、ムチャクチャに進む。
ソレがウツ人ってものだ。
ウツに全てを奪われても、まだ何かあるんじゃないか?
ウツに奪われたものなんか、ない!
そう言えるオバカさんは、ウツ人にしかいない。
ボクはウツ人である。
だからウツ人たちが大好きで、愛しい。
みんな!頑張りましょう。
でも、ボクはウツは大嫌いなのである。
でも、もしウツ人じゃない頃に戻れたら、とも考えないである。
なぜかというと、
ウツ人じゃない人種がどんなに残酷な生き物か知っているからである。
ゲームの世界だね、彼らこそ。