MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

球体関節~球体・・

人形が怖い方は、YAHOO JAPANに戻ってください。
オバマさんが困っている面白いニュースがあるはずです。
 
 
家を建てるときには基礎を作る。
基礎だから見えないが、肝心要である。
水平計もしっかりしたものを使い、その精度も事前に何度も検証する。
地盤を調査し、液状化の可能性や震災のときのための「芯」を探す。
埋蔵金でもないかと、無駄に掘っているわけではないのだ。
素人は基礎を疎かにする。
基礎もないのに、付け刃の応用をしようとする。
2×4ではなく、和風建築のような造作がどうのと、上っ面に凝る。
外装にはこの色がいいとか、この合板が可愛いとかやる。
完成目前で、ドリフばりに家ごと倒れることになる。
うしろぉぉぉ!!などと叫ぶ間もなく、汗と涙の結晶は、そのまま結晶に戻る。
 
ボクの人形がそうだ。
関節は球が基本なのだ。基本であり鉄則であるのだ。
球はあらゆる面からの圧力に強く、接地面が点だから表面同士の摩擦も最も小さい。
痩せぎすのおばちゃんやおじちゃんにケンカが絶えないのは、摩擦が大きいからだと思う。
大体、丸く治めるのは、丸いおじちゃんやおばちゃんである。
外部への干渉も摩擦も少ないからであろう。
営業でも、四角い顔で頬が張ったような相手だと、どうもギクシャクする。
丸同士なら、回転前進するしかないものが、一向に話が進みも回りもしない。
日本も、もう一声「円」ではなく「球」なら、経済摩擦は少なくなる。
ドルもユーロも気にする必要もなくなるだろう。
 
何の話だ・・。
 
ボクは人形の肘関節を色々試作して、結局「球が良いだろうこと」までは判った。
人間は失敗しないと理解すらできないのだ。
失敗から何も学ばない人間もいる。 ボクだ。
肘関節の試作で「きのこ型」と云うのがあって、いたく気に入った。
二重関節には球体を2つ、いかに丸く収めるかと云う点が大切だ。
服さえ着せれば関係ない!のだが、余りにも見た目が破綻していても格好悪い。
きのこ型は可動範囲がひどく狭い上に、曲げたときがどうにもまずかった。
でも捨て切れなかった。
何より見た目がHなのだ。
肘フェチかも知れない。
 
更に、膝関節は、腰と並び自立や体勢維持の要だ。
人形展等に行くと、新しい関節に必ず出くわす。
フィギュアの方が一歩先んじている気がする。
ポージングドールと云うのを意識しているからだ。
なぜ意識し技術を切磋するかと云うと、カネがかかっているからだ。
売れないと量産できない。
いち早く登録しないと真似される。
FIGMAリボルテックの関節は、是非使いたい汎用性だ。
フィギュアに限らず、医療でも工業でも、極める「萌え」がビジネスだと、先取が目標になる。
ボクには、そういう技術も頭もない。
球を2つ・・楕円だ!とこれまた基礎もない数学で計算しても、粘土でできるわきゃないでしょ。
玉子が2つできて、保育園の似顔絵よりいびつだ。
失敗。
失敗から何も学ばない人間もいる。 ボクだ。
 
そして股関節は、萌え要素の冠たるものである。
デリケートな部分であり、一見単純な骨盤の上に、筋と肉が幾重にも美しくのっている。
世界陸上が終ったが、ダイジェストで筋肉ばかり見ていた。
変態である。
股関節の球体を3重にしてみたり、楕円にして太ももごと動かすのはどうだ?とかやる。
採用こそできないが、輪ゴムの太いのを股関節から膝に走らせ、萌えていた。
伸びる輪ゴムが、筋や腱を妄想させる。
OH ビューティホー!
変態だなと思いながら、自分を正当化する。
進撃の巨人」で、ミカサを放っておいて、走る巨人に萌えているのはボクだけではあるまい。
 
関節はどうなったか。
上記の通り、基礎がないのに色気を出しても結果は何も出ません。
100均の紙粘土だからといって、無駄にしすぎました。
 
部屋の模様替えを試みていて、ジャマだなぁ・・と人形を片付けようとして、
ジャマじゃないよ・・と人形に言い訳する変態。
バラバラじゃなんだから、と組み出す。
細いパンツのゴムと、DIYと園芸用の針金とフックで。
 
 
 
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ぁ・・立ったの?
おかしい。
うしろぉぉっぉ!!と崩れ去るオチのところなのだ。
無論、そよ風で倒れます。
稚拙にくわえて、上から撮ったので、バランスもひどいもんです。
顔と肩幅が大きく見えますが、実際は八頭身近くもあって、脚は長すぎぐらいです。
左股関節付近が高く、左右で3ミリの差があるんです。
膝関節に至っては、メシっと云う音とともに割れました。
人間と同じ音がして・・痛々しいです。
やはり玉子は割れます。
 
 
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このように膝に至っては、左右でバラバラに作っていたから、まだ形すら荒いです。
この段階で組んでは危険です。
チャーハンで、最後に火を止めてから、忘れてた玉ねぎをぶち込んで混ぜるようなもんです。
涙が出ます。
で、左右の差も歴然。切断面が左右で大きく違うからです。
基礎もないのに、左右で違っても・・・負荷は関節で分散するから・・と屁理屈をこねてはダメです。
負荷は負荷です。ここだけは計算どおり、左の膝だけが砕け、整形外科です。
これは悪い見本(by体育教師)
 
彼のつもりで作った彼女は、今ふてくされているので座らせております。
膝ができてから、辛いリハビリになるでしょう。
汚い部屋に座らせておくと、妙に生々しくて困ります。
カーペットが汚いです。
近所の犬でも、もっとキレイなカーペットの小屋に住んでいます。
 
 
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股関節付近は、意思表示の上で重要な要素の冠たるものである。
と、文化人類学の専門書の中で見た。
本屋の「趣味・ホビー・声優」のコーナーでも「アダルト」のところでもなく、まとも?な本に書いてあった。
「付近」というのが、全くだ、と思います。