空想じじい
長いブロ友と云うのはそれだけで安定剤になる。
翌檜さん、くーちゃんさん、風来坊さん・・
ボクはコメントはしないが、記事は読んで判った気になっている。
翌檜さんは、まだまだ世界の端っこにいる気であろうが、とっくにコミュニティの中心である。
風来坊さんの記事は9割以上判らないが、CDを買う時に記事を追う。
最近は、HIMを買ってから、しまったぁ・・と思った。
そんなに良くなかったのである。
シンフォニクスラッシュクロスオーバー・・もう「癒し系巨乳」くらい怪しい。
女性ボーカルはどうなんだろう、シレニアだろうか?などと迷うが、
人形がデスボイスになっても困るので、BGMには苦労する。
最近では特撮アニメのケニアさんがこの怪しげな店にいらっしゃる。
デンジブルーを好み、ギャバンの似合わない光ったルージュに打ちのめされたボクとしては嬉しい。
空想じじいさんの足跡があると、とてもほっとする。
ボクとは違い、マメな方なんだろうと思う。
すごく変人でHなのだろうが、結構筋を通す義理がたい方なんだろうと思う。
惚れたらトコトンで、しかも惚れっぽいんだろうとも思う。
きっとウラスジもびしっと通っているのだろう。
星新一さんが故人となったとき、ボクはショックだったが、心底には至らなかった。
それは空想じじいさんの書き物があるからである。
別にお世辞ではなく、実に上手いのだ。
語り口から、世相を片手で切って、笑いながら濁して消える。
絶妙である。
そっと肩に手をかけて、口説かれるかと思いきや、去り際にわき腹バタフライナイフで一閃。
気持ちの良い手口である。
鮮やかな犯罪である。
さて、
今は、書き物もしている。
手が震えるので、リハビリも兼ねてやっている。
かくのは得意なのだが、モノカキは難しい。
文はどんどん短くしていくが、知識がないと短くできない。
知識がないから、余計な情景描写とか、形容詞にこだわるのだが、そういうのは邪道だろう。
世界観と云うのをきっちり与えてやらないと、物語は走らない。
どこにでもある風景が、書き手によって、ホラーにもファンタジーにもなる。
どこにでもある、から、少し違う、まではどう誘うか、そこには膨大な知識と説得力が要る。
なんとなくこうなっていきます、では、そんな上手い話があるか!となる。
主人公を置くか、置かないか、モノローグとダオアローグではどっちか。
世界を傍観するか、俯瞰するか、浸かるか、追うか。
そんな手法は無視して、好きに書き始めるが、それではこじつけが出てくる。
大体はプロットの時点で、ボクなんかはお手上げである。
勝手に筆が書いていきます、なんて赤川次郎氏みたいな憎らしい天才もいるのだ。
すごいなぁ。
ボクは本はなんでも大好物だが、最近は大好きな巨匠は読まない。
ホラーの貴志氏は読まない。
ミステリーの綾辻氏は読まない。
村上氏は読めない。
リアルな妄想よりも説得力のある小説には、読み手を書けなくする毒がある。
崇拝している筒井氏も、星新一氏にはかなわないと書いていた。
『欲しいものは、星新一さんのゴミ箱だ』とも書いていた。
ボクは・・
空想じじいさんのピロートークが欲しい。
きっと上手いんだろうな。