恵み

メロンを二つに切って二人で食べる。甘くないなぁとボヤく。唐黍を５本食べる。玉ねぎをさっと炒めて食べる。甘いから調味は何も要らない。コーンスープに生クリームを足すのは、つまりゴミのような食材を使うからだろう。北に住む幸せは、住まないと判らない。恵みとは堪えた後だから格別だ。
義父は言う。「何でも手一杯までやらんと判らんのだ」と。そして殺人的なニュースを見ては言う。「死ぬまで…塩梅が判らんのだからなぁ」と。全力で生きる恵みの一方に、死んでた方がマシだと云うのがある。中間に塩梅があるかと言うとそうでもない。
生きた時間のそれぞれに塩梅があり、恵みがある。不平だけの生き方では、自分の否定にしかならない。
感謝して生きる。難しい…。だから面白い。