MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

普段着物

ボクは着物好きである。
バスの中とかで着物の集団がいると、のこのこと付いて行きたくなる。
上から下まで決まり切った年配のマダムだとやめる。
琴や茶、花や舞踊の稽古の集団であるからだ。
 
日常とは一線を画した、ここからは上流なのよ、という空気も会話もごめんである。
一枚仕立てたら数十万円・・・誰が創ったかそんな与太神話。
神話に加えて、もっともらしい講釈を垂れるアホがいるからますます神がかる。
日本の文化!と胸を張られたら、ハイそうですね、と言うが、敷居を上げてどうする。
中高生辺りからDCに行ったら、ハイハイ小遣い貯めてバイトして自分で買えと怒鳴る。
着物に行ったら、じゃあ、おばあちゃんが買ってあげようというのもいけない。
まず古着やお古から、臭いぞぼろいぞと嘆きながら、自分のお気に入りを探してほしい。
 
街中で、ポリの着物にニットを挿して、ストールなんかを巻いていると惚れる。
使い込んだ桐の普段履きの下駄に、かわいいソックスを履いていたら、もう・・つけ回す。
コンビニじゃなくてスーパーの物を、買い物バッグに無造作に放りこんで歩いている。
いいなぁ。
ミスドやマックで表紙を外した文庫本を開いていたら話しかける。
ガラケーにデニムの根付けなんかぶら下げていたら、即KOである。
 
つまり、着物もデニムもワンピースも、どんどん関係なく差別なく、という気質に惹かれる。
その場合、女に見えて男であっても一向に構わない。
そこに至るファッション話などができれば、コーヒーのお代りくらい安いもんだと思う。
 
妻は着物を好む。
育児家事が一段落すると着物生活になるが、暫くは無理そうだ。
着物好きだからと一緒になったわけではないが、着物が好きで良かった。
好きなお菓子を買うために頑張ったら、当たりが入っていた!
その程度の巡り合わせであるが、いやいや有難い。
 
ボクは人には言えるが、子どもには言えない薄給である。
薄いも薄いペラペラで、食費と諸々維持費を出すとタバコ代もない。
だから390円以下のタバコで4日頑張り、残った10円を子どもの小遣いに遣る。
余分な金が全くない。
タバコが有害であり健康を損なうことは、タバコの箱書きよりも良く知っている。
臭いということも知っている。
一昨日も『あぁ煙い!臭い!」と言う、知らない女に出くわした。
「あぁうるさい!貴重な10円をやるからあっちに行ってバスの排ガスを吸って死んでくれ」
と言った。
『このキチ○イハゲ!』と言うので、「不自由なおしゃべりとお顔ですね」と応えた。
バス停のそばの喫煙ブ-スだったので、和やかな雰囲気になった。
ああいうのがいるから、決死で吸っているスモーカーが減るんだ。
脱線。
 
10円や100円の小銭をを貯めたが、着物には足りずリサイクルも怪しい。
かといって銘仙という響きが好きだから手に負えない。
ピンキリあるよ・・などと言われても、なんでもピンキリあるのだ。
キリの端っ子でも手に負えないのに、と困っているところに可愛い着物に出会ったりする。
 
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半幅だとか全幅だとか、帯には一言ある方が多いが、大抵はつまらん小物である。
好きに着れば良いのだ。
外国人のコスプレでもなんでも、着てくれれば嬉しいもんだ。
あの着方はだらしない、とか、アレでは着物が泣いている、とか良く聞く。
だらしないのはお前の体で、泣いているのはお前の成人式の着物だけだ。
一年以上かもっと以上、着ていないというだけで、着物としては泣いているのだ。
洋服と同じくらい和服を着ろ。
 
「古い着物をリメイクしてかわいい和雑貨をつくってみませんか?」
やめてくれ!
本当のゴミになっちまう!
 
 
ボクが北海道に移住して20年にもなる。
北海道の文化!なんてまだやっている。
琉球に匹敵する着物文化が、アイヌにもあると思うのだ。
単調な模様の繰り返しだと、どうも軽んじられる傾向がある。
これはアイヌ文化だと持ち上げて、ひっそりと腐らせている。
もったいない。
アイヌはいないと言って、批判されている議員がいた。
きちんと説明すれば良いものを、もったいない。
アイヌを騙って行政にただ乗りし恐喝するような輩にアイヌを名乗る資格はない。
そうやって限定列挙すれば、ねぇ。
福祉がどうの弱者がどうの。
上に言えないから政治や公務員の悪口を言う。
弱者を叩いては、俺の方が上手く叩ける!とほざく。
弱者に文句を言う暇があったら、1週間に100時間働け。
余った時間を寝て、まだ暇があれば考えれば良い。
 
どうも、狭い国で組織なんかつくってのもめごとは嫌いだ。
兄弟で「お前のかあちゃんすげぇブス!」というようなもんで見苦しさを通り越して笑える。