MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

日常の愛

北海道は寒くなった。
朝は2度で吐息が白い。
間もなく雪の季節だ。
こういう俊足で季節が巡るから、きっちりと半年は白い季節となる。
新聞は面白くない。
東京五輪は、ディズニーランドを見習って、千葉でやればいいと思う。
ボクは千葉の、今にも鄙びそうなしつこさ、あの拒まずな感じが好きだ。
外国人がいても、住民にしか思わないだろう。
マイナンバーがどうのとか、新内閣がどうのとか言っている。
パチンコの当たり台には程遠い興味。
ココ北海道ではあまりに関係ない。
歴史的にも、中央から離れた地では、抜きんでて動的なことは起きない。
起きようがないのだ。
南は台風で、ソレドコジャネエし、北はヨクキコエネェのだ。
ココは雪支度で、庭木に蓆を巻いたり、灯油を確保することでいっぱいだ。

朝起きて、何とか朝飯らしきを詰め込む。
妻に申し訳ないが、味わう時間がない。
パンなんかでは持たない。
子どもたちも同じで、オシャレにパンなど所望もしない。
家や車のチラシは読みもせず捨てる。
道行く人は、ダウンを着ている。
車窓から見えた散歩中の犬が、先導の飼い主を追い越し、ころばし、引きずっていく。
雪を前に、犬たちは既に冬毛を纏い、おまけにフルタイム四駆だ。
備えのない人間がお粗末なのだ。

会社では、みんなボーナスばかりを待っている。
まだ10月だ。気の早い話で、よほど行事がないのだろうと心配になる。
ボクは給料とかそういうのを、一切引き上げられた身なので、周りも話題に苦労している。
気遣い無用。
でもボクも欲しいぞ。
金があれば大抵の物が買え、大抵に生きられる。
金を稼がない人間は、誇るべきがなく、萎れる。うなだれる。ブツブツ吠える。
食の細いホームレスの方が、まだ建設的だ。
ホームのあるボクは、さしあたり、金をどうするか、そればかり考えている。
30年後には、所得を・・と首相は熱い。
聞いているこちらの懐はすっかり底冷えで霜もおりている。
30年後なんか、空の手形もいいとこだ。
そんな先、生きている自信があるのは年寄りだけだ。
日本がなくなっても、年寄りと犬はウロウロしているだろう。
犬が狩りをして財産になり、年寄りが所帯を握るのだ。
つまらぬ若者は狩られる側で、おばあちゃんが歓喜するイケメン狩りの際には恐慌となるのだ。

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こんな卑屈なことを考えていても、子供たちの笑顔とお話に救われる。
本当に楽しいのだ。
楽しくて笑いが止まらないのだ。
貧乏人の特権は、ゲラゲラ笑うことだという。
正鵠射たりである。
「愛は金で買えない」と言うセリフも貧乏人の特権であると聞くが、それは誤りであろう。
愛もなければ金もないのが、今のつまらない大多数だ。
愛とは何か?と中学生に問われ、Hなことを想像して赤面して絶句される。
みっともない。
「限界露出」と聞かされて、ビキニのお姉さんしか浮かばない浅薄な思考。
カメラの話だ。
脱線

ボクは愛とかは語れない。
神様がくれるらしいが、愛にはどうしても性がくっついていると思うので、神仏は信じない。
骨ばったキリストを抱く気になれないし、彼は臭そうだ。
お釈迦さまに攻められるのはもっと嫌だ。
あの螺髪が怖い。ポチャオはもっと怖い。
そんな馬鹿話を聞いてくれる中高生にも、ボクは恵まれた。
あの子たちの笑顔こそ愛かもしれない。

馬鹿じゃないの?と思った方は、不細工で妙齢の女性でしょう。
大丈夫。世の中は貴方達を勘定に入れていません。

うらやましい、と思った方は、どこまでもロリコンでしょう。
大丈夫。あなたが思うほど、仲間は少なくありません。


冒頭で出てきた飼い犬。
飼い主は、膝から血を出しながらも笑っていた。
そこに犬は舞い戻って、飼い主に絡みつくのだ。
リードひもも絡みつき、飼い主は今度こそ頭を打った。
それでもゲラゲラ笑っている。
車窓から見て笑っている人、あの人たちは、ジリ貧の底でも愛を象るだろう。
心配そうに見たり、眉を潜めた人たちは、自称金持ちでやっぱり貧乏だろう。

人を笑えば穴二つ。
前と後ろから、神仏に犯されるのだ。
肛門科がいつも混んでいる理由はそこにある。