かも知れない女

男は「だろう」で考える。

悲観的な結論が大半を占める。

・多分ダメだろう

・簡単には行かないだろう

・儲かることはないだろう

・振られるだろう

・降られるだろう

そうは思っていても、良い結果が欲しいことに変わりはない。

個人差こそあれ、努力はする。

努力しても仕方ないところへの見切りは、割合と淡泊だ。

女は「かも知れない」で考える。

悲観的な結論は少なく、意外に楽観的だ。

・いけるかも知れない

・やらないだけで、やったら簡単かもしれない

・自分は儲かるかもしれない

・振られないかも知れない

・降らないかも、いや晴れるかも知れない

予測は楽観的だが、結果が悪かったときの対象への攻撃は、辛辣。

間口が広く、とっつき易いものに対し、上手くいかなかった場合・・

相手が、対象が悪いと結論付ける。

宝くじ、当たるところで買ったのに全部はずれ！

美味しいところで買ったのに、そんなでもない

自分の写真だけ掲載されない！

簡単ダイエットなのに簡単じゃない！

カルチャー教室は、遅くとも3日で完成できる樹脂や布小物が大人気。

おばちゃんとおばあちゃんしかいない。

理由は、できるかも知れない、に的を絞っているから。

賛否あろうが、それは性別を見誤っているからだ。

今更にLGBTばかりが取り上げられるが、表に出ない性転換があるのだ。

人間は皆、40代や50代で、性別が曖昧になるのだ。

本人すら気付かないから、周囲は困るのだ。

女っぽいおっさんの上司

結果ばかりを並べて、欠点ばかりをあげつらう。

かも知れない思考のくせに、失敗したら自分が責任取らされるかも知れない、そんな思考。

部下はたまらない。

男らしい飲み屋の女将

儲からないだろう、人気ないだろう、と思っているから、キップもタンカも良い。

そんで女子らしさは隠せない。

客はたまらない、たまらん！と通う。

あいつ・・女かも知れない

あの人・・男かも知れない

性別を換えて見ると、納得のいくこともある。