遥か～洞爺湖に送る～

社内報で変なことを言っていた。

洞爺湖派遣の人員のメンタルヘルスに配慮し・・

偉い奴ばかり・・安全なトコから・・やっぱり安全なトコにいる奴にそんな業務命令・・！！
電話して、怒らせて、ヒンシュクかうのが判ってんのに・・そんなとこまで「ペーパー」なのか！！？？

もう訓練もしあきただろう。
戒厳令も聞き飽きたろう。

ボクは、ボクだけじゃない。
沢山の社の仲間が口には出せないけど同じことを感じているはずだ。

洞爺湖の皆・・もうすぐだ。もうすぐ終る。

何も考えなくていい。
自分の出来るコトだけしてほしい。
間違っても、その「一つだけの命」を張るな！

かかっているのは、たかだか「このクニの威信」だ！
あなたたちの命に比べたら「そんなもの」だ！

失敗は許されない

オエラは繰り返す。
失敗とは何だ！？

おそらく政府要人に死傷者が出たり、テロ鎮圧の失敗・・。

そんなもん、失敗ではない！

あなたたちが血を流してまで、守るべきものじゃない！

もし、あなたたちが身を挺して、最後まで誠実に死を死んでも、
あなたたちの命は「一瞬、報道され、一瞬で忘れられる」ものかもしれない。

何度でも繰り返して、叫びたいくらいに送る。

かならず「全員」生きて帰ってきて！？

例え仕事でも、こんなクニの・・
「威信を示すだけの祭り」に・・「何も決めない顔合わせ」に血を流す価値はない

手足の一本も失ってはならない。

そのために、ありったけの準備をしてあるはずだ。
そのために、ありったけ持っていかせたはずだ。

あなたたちを何ヶ月も待っている家族がいる。
あなたたちには帰らなければならない場所がある。

遥か洞爺湖に送る。

あなたたちの守るべき国民はここにいる！

あなたたちの帰るべきは家だ！

昔の言い回ししか使えないが、

君、死にたもうことなかれ！

ボクら残留組もヒマではない。
あなたたちの存在を身にしみて感じている。
だからこそ頑張ってここまで着たのだ。

オエラのためではなく「あなたたちの帰るべき、守るべきを」そのままにしておくために！

早く帰って来い！
早く帰って来い！
早く帰って来い！

仕事は山ほど待っているぞ！

でも、そんな仕事が限りなく好きなあなたたちだ。
早く帰って、本当の仕事をしたいだろう。

繰り返す。

遥か洞爺湖に送る。

あなたたちの守るべき国民はここにいる！

あなたたちの帰るべきは家だ！

９日で終る。

時間は止まらない。

終わりのない始まりはない！