MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

カミノケとシモノケ

いや、昨日「昔、薄毛で悩んでいた弟」からお祝いの℡があったからさ・・
昔の話をネタにする。

ボクは中学くらいから無性に「胸毛」が欲しかった。
勿論、思春期のシモノケのようなチョボチョボではなく、
ハリウッドも濃いから仕方ないとあきらめるロビン・ウィリアムズのような!
(ピーターパンとかグッド・ウィル・ハンティングとかミセスダウト・・とか、オイ出てこないもんだな)

ムダに乳首を刺激したり、粗めのじゅうたんに胸をすりつけたり、タワシ・・
とにかく刺激で増毛できると信じていた。

が、一向に胸毛は生えてこない。
体毛の濃い友人の悩みは

このぜいたくモン・・


と聞きもしなかった。

やがて、シモノケが生えそろうと、もう「胸毛」はあきらめかけたいた。


あぁ・・きっとDNAに書き忘れられてるんだ・・男なのに

その頃、弟は勝手に「オイラはハゲ」と病的な暗示にかかっていて、日々乱暴に頭皮を刺激していた。
ボクは「刺激はムダだ」と忠告した。

そして、弟はクリスマスにあるものを親に頼んでいた。
(お、タイムリーな話題だ)


『サクセス(育毛剤)が欲しいっす!』



しばらくして、洗面所に見慣れないブルーのさわやかなスプレーが鎮座していた。


これで「サクセス」できるのか・・!


弟が乱発しているらしく、ひどく量は減っていたが、とにかく「サクセス」の可能性があるのだ!

ボクはありったけを胸にスプレーした。
連日の乱用に、ブルーのさわやかな缶は、スッカラカンになっていった。

弟はつぶやいていた・・。


『サクセス・・しないっすね・・?』


ボクも使っていたのを隠していたが、妙に納得して


『サクセス・・なんて幻想だよな・・?』

とか言っていた。


転機は突然きた。
弟がはしゃいでいた。


『兄!ココ、ココ!生えてきた!生えたぁ!!』



干上がった農家の民が雨乞い成功のように、弟はサクセス(成功)した。

ボクは慌てて部屋でTシャツをめくった。
乳首に数本、モヤシのように生えていただけで、胸に変化はなかった。


・・!ムダ毛は要らんのだよ!ムダ毛はぁ!?


毛抜きで抜きながら、「!?」と呆然とした。





サクセス・・垂れた・・!!??



シモノケが見事にサクセスしていた。


し過ぎていた!コレではケモノ以上だ!



その日から、サクセスはやめて、粘度の高い「カロヤン」に乗り換えた。
垂れないように、寝る前に縫って、仰向けになるように努力した。

ヒトは実は寝ながら微妙に角度が起きているらしい。


また・・垂れたか・・


カロヤン・アポジカも胸毛はくれなかった。

あだ名はもらった。
そう・・判るだろう・・聞こえるだろう?










♪悔しいけれど(声ひっくり返る)・・胸毛に夢中・・・・



ギャランドゥ・・


ギャランという車に、未だに軽い嫉妬を覚える。
最近見なくなった。

最近、年々成長を続けた「シモノケ」が北上し、胸の辺りまで達している。
カミノケは衰退の一途である。
お上が予算をカミにさいてくれないらしい。

胸毛でハゲ・・
かっこいいかもしれない。