東大の裏口

塾塾塾・・。

子供たちがかわいそうである。
ボクの子供の頃は、塾は出来ないヤツがいくトコだった。

『塾！？学校で判んないの！？』

みんな隠れるように塾に通っていた。

アレから３０年近くが経過。
塾は「学校がダメだから行く必須科目」になってしまった。

文科省（旧文部省）は実は最近まで「塾・予備校」を認めていなかった。

『学校教育で十分な知識が身につく』

というのがくだらない理由。
が、教科書から出さないのが、受験の鉄則。
あの手この手で応用を突きつける。
判る判らないの前に、（類似問題を）見たコトあるかどうかで決まってしまう。

塾で（頭の中に）問題のサンプルを増やすしかないのである。

東大の裏口？は結構知られていない。

東大は「できるだけ教科書から」という鉄則を未だ続けている。
文科省のお膝元だから仕方がない。
後は、いかに高得点を出せるか？で決まる。
１点に１００人という競争は噂ではない。

９割とれば裏口が開く

センター１次で９割以上叩き出すのである。
（期待したヒトごめんなさい）
すると２次なんて受けずに、事前に当局から自宅（進学校はたまに学校）に連絡が来る。

『２次は論文だけ書いて下さい』

勿論、小論文ではない。
「ソ連崩壊までの歴史的意義とあなたの私見を踏まえた新たな枠組みを論じなさい」

とか
「日本国憲法とＵＫ（英国とする）不文法の正当性について条文と具体的な判例を踏まえて論じなさい」

とか
「複素数が科学的研究に果たすべき役割をガウス理論を用いずに論じなさい」

である。

そんなの高校生に判るわけねーじゃんか！？

その通り。
東大は「ただの高校卒」は要らないのである。

５人にも満たないが「裏口入学」の知人がいる。

８０年代に中高一貫・全寮制を常識としていた高校卒者が過半数。
中学３年を２年で終らせ、残り１年は受験対策か専攻科目の研究らしい。
高校の３年は２年で終らせ、残り１年は受験対策か専攻科目の研究らしい。

残りは、英国の帰国子女で大学修了済み（飛び級）と・・
あ、もう一人はサヴァンのヒト。

中高一貫の過半数は比較的、普通科高校に近い。
受験シーズンは登校は自由で、会話も普通らしい。

『大学どうする？国立？私立？』

違うのは国立は東大京大のみ、私立は早大慶大のみを指すらしい・・。

『高校を３年も通ったから北海道大学。笑えよ？北大だぜ・・』

そう肩を落とした友人の話を、当然東大現役から昔、聞かされた。

北大に入るために、とんでもない金をつぎ込まれている子供がウジャウジャいる。
娘と公園で遊んでいると「後で知らないよ？」という顔のお兄さんお姉さんが塾に消えてゆく。

なぜか苦笑してしまうのはボクの価値観が未熟だからかなぁ？