MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ランボー最後の戦場 JOの記憶

酷評なんてレベルじゃない!ボロクソだ。ゴミだ!


これが「ランボー最後の戦場」の大多数の意見。

・スタローンは何故演ったか判らない。
・ただの戦争賛美
・残虐シーンが多く見るに耐えない
・国防長官に人間味は不要
・スタローンの筋肉が・・
・主役が歳をとりすぎている
・戦争描写が単純


黙れ!平和ボケは寝てろ!!



ジョン=ランボー(スタローン)の言葉を借りればそうである。

なんでこんな映画(DVD)を観たか?


ランボー大好きだから。つまらない!と皆言うから


すごくまともな理由である。
以下、ネタバレなので観ていない人は飛ばすように願う。

ランボーにボクが望むのは・・

一流の戦士である


森・雨・夜で無敵になる


武器を自作する


物陰からナイフを刺す手!後で顔が出てくる


戦車砲やランチャーでの正確な掃射


ランボーは何も救われない


「最後の戦場」には全ての要素が入っているのである。

酷評を思い出すたびJOが出てくる。
実際映画を観ていても、JOが動き出し、傷つき、笑い、殺す。
ソコに何の人間性もなく、ただただミッションの遂行があるばかりである。
JOのセリフで全て答えられる・・・答える必要も無いが。

・スタローンは何故演ったか判らない。

『それしかできないからだ』

・ただの戦争賛美

『戦争映画が戦争をかっこよくしないでどうする』

・残虐シーンが多く見るに耐えない

『観るな!丁寧な殺人があるか』


・国防長官に人間味は不要

『血を流せば変わるもんさ』

・スタローンの筋肉が・・

『筋肉?あんなのムダさ。ゲイ雑誌でも見るんだな?必要なのはいかに自分を隠し守るか』

・主役が歳をとりすぎている

『死ぬ間際まで人殺してるのが戦争ってもんだ、死体の上で老衰するやつだって珍しくない』

・戦争描写が単純

『観るな!複雑な殺しはてめぇの頭でやれ!』



さて、舞台のミャンマーは実際、JOも何度も参戦して稼いで帰ってきていた。
軍事政権が民主制より、比較にならないほど強いからだ。

『国民の手で政治を・・』


次の瞬間には、笑い声と罵声の中で肉の塊になるしかない。
実際にペンが剣より強いのは「安全地帯」を確保した上での話である。

ランボーは今回「殺しても生き残る意味、故郷がどうなったか?」という理由だけで戦う。
傭兵6人を率いて100人のミャンマー正規軍を殺す。

「実際のミャンマー軍事政権」からすれば、ただの微々たる反逆である。

ランボーにしては規模が小さい。

この評価は笑えた。
100人が無法地帯で特権を振るうのである。
少なく見ても、100人の軍人がそれぞれ100人の村人(女と男)を殺す、一万である。

北海道なら「市」が丸ごと殺される計算

計算はしたくないが、それを規模で語るとは全くの平和ボケである。

戦争は非難して根絶せよと大いに言っていい。言うべきである。
それがボクら平和ボケした人間の使命である。
それで戦争が始まったら、暴動や略奪をして、警官や自衛官に叩きのめされるのである。
戦争が始まったら「安全地帯」などなく、政治家や文化人を「ジャマ」だと叩きのめすのである。
「匿名の殺人」を楽しんでしまうのである。


『一番の安定職は傭兵だよ!?』


JOは官僚に言ったことがあるらしい。
官僚がなくなった歴史はあるが、戦争のなかった時代は歴史にない。

いつも尋問以外では「ジョン=ランボー」とつらっと本名を名乗るランボーが、
今回はジョンとしか名乗らない。

ソレはラストに続くわけである。

故郷に帰るランボー・・。

戦士が平穏を得るときは、実質的な死を選ぶことである。
生粋の軍人(戦争武人)は緩慢な日常に殺されていくことを望まない。発狂するのを知っている。


ウツ人たちは「なんでもない日常」をひどく恐れて、無謀無理を繰り返す。

蛇足だが、「帰ったランボーが親族の遺体を見つける」そんな始まりの続編は要らない。

ランボーは戦場で死んだ。
死体が歩いて帰っただけである。