初日の初回に娘と映画を観てきた。

さすが、北海道、旭川、もはやアニメ映画に出す「ケツ毛な金」はないらしい。

それでも上映までには、同じく仕方なく連れてきた父ちゃんたちで半分は埋まった。
となりでは「衣装」に身を包んだ4歳ぐらいの女の子。
みんな羨望のまなざしである。

ボクは徹夜明けだったので、寝る準備をしていた。
が、面白くてずっと見てしまった。
敵のボスが、低い声でおそろしげなセリフ・・

抱腹絶倒である。よかった、この映画はこのセリフだけで当たりだ。
何度も吹き出して、周りにジロジロみられるが、
子供の映画だ、笑って踊って、ハナクソでもほじってないと観ていられるか！

途中、主役がキュアエンジェルとしてバージョンアップすると、

と子供たちから歓声が上がる。かわいい、かわいい、と叫んでいる。

「おおぉっぉ！羽はアリだな色もいい！創るかコレ！？」

遅れて叫んだのでボクは丸聞こえのヲタである。

「ラブ、髪下ろしたら、いのりとかわんねーな！？」

「東せつな・・強すぎだべ！？他の三人いらねーべ！？」

「だから下からのアングル多いよ？あぁパニエあるからいいのか！？」

呟くたび、娘からＮＧが入る。
『詳しいね・・』というお母さん達のぼやきも聞こえる。

終ってから、一服していたら、ギャル母さんたちが、しまむらファッションでガン見していった。
見返した。
娘もそろいのスカジャンで眼鏡越しに見ていた。
血は争えない。

久々に映画館で見た。

初日・初回はドラえもんと寅さん以来である。
今は入れかえが常識なので「1日ずっと観てる」のが出来なくなった。
淋しい時代である。

学割でポルノを見て、セリフを覚えてしまって、さらにそのセリフを使うとこがない。
そんな時代が懐かしい・・。

映画館とは、金のないカップルの安ホテルかリーマンのヒマ潰しの場所であって欲しい。

また、やるのかぁ・・

中学生から幼稚園まで、幅広く効く「魔法のコラボ」・・。
ライダー全員集合に匹敵する反則映画である。

あぁ3月までにまた必殺技をおさらいしなければならない。

全部言える、いい大人も結構・・だなぁ。ボクも含め。