MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

どうすりゃもてる?~EMOTIONAL WAY

もてたい!異性にキャーキャーと!



そう心から思ったときには高校も卒業間際であった。

中学のときはそれなりにもてたと思う。

いや、バレンタインチョコが「母親と近所の幼馴染のミキちゃん」ではそうとも言えない。
大体・・ボクを棚に上げれば・・そのぉ、弟たちのもてかたが尋常ではなかったんだ!

「勉強トップ・スポーツマン・イケメン・身長高い・性格は優しく真面目」


神様・・あんまりじゃないか・・


弟たちの誕生日は夏だから、
「お兄さん」は暑い時期にますます熱い告白を「伝言」する蒸し暑い役目が多かった。
はじめは真面目に伝言していたがすぐに飽きた。
っていうか、やってらんねぇ!!
クリスマスからバレンタインは何かと「弟めあて」のお客が多く困った。


すっごいカワイコちゃんだ・・


そう思うと、弟さんはいますか?とかお兄さんですか?似てませんね?とか誰ですか?とか・・



あなたより先に生まれて、あなたより先に弟を知っている者です・・


たまにボクをめがけて女性客があれば、教材のセールスかエホバの証人である。
要らない。買わない。興味ない。

『高校で塾にも行かないで、きっと後悔しますよ!?』
『神を信じないで、誰も幸せに出来ませんよ!?』

そんな捨て台詞を残して、告白も無しに帰っていくのである。
そもそも、みんないつ、どこで「もてている」のか皆目判らなかった。
ボクはバイト、バイトと悪友?やらJOやらで学校生活は「ノルマこなし」であった。
塾に行ってないから、勉強は授業を120%憶えるしかなく、寝ている余裕はない。
じゃぁ部活・・ってそんなヒマあったら、帰って寝るかバイトするわい!

あ、バイトね・・高校生のボクはバイトでは「一番下」で、カネカネカネだった。
大学生とかフリーターとかは「いちゃいちゃ」していたが、時給が上なだけにむかついた。
店長やらオーナーは「バイトにやらせとけ」なヒトが多かったので、
売り上げ目標たてたり、季節の棚割り考えたり、POP作ったり、
競合店のリサーチしたり、営業かけたり、クレームまとめて本社に上げたり・・


何で高校生がやっている?



まぁそんな理由で、もてたい!と思ったときには、何も手付かずだったのである。
年齢ごまかして、新宿にいりびたって以来、何らかのノウハウは得たつもりでいた。
高校のなんかの打ち上げに、飲酒するからか「私服で来ること」というのがあった。


『なんでそんな恰好なの・・?』

白いスーツはダメだったらしい。
インにはYシャツではなくTシャツを着たが、そういう問題ではなかった。
DOMONなんだ!と思ったが、周りはデニムかチノパン、ポロシャツ・・。
女子はやっぱりデニムか、少し背伸びしたワンピースであった。
卒業打ち上げ?は抑えていったが、


『なんでそんな恰好なの・・?』


あーもういいよ!どうせ上下「紫」でシャツはペーズリーの刺繍ですよ!
先輩に都合してもらった、サンローランでだぜ!Y’Sより高額だぜ一点ものだぜ・・。
夜の新宿の常識は、大きく非常識で、高校生には「挙句の果て」であることは痛感した。

で、カタチから入ったのである。

イメージ 1



そう、今もときめくBZはイナッチである。
横浜国大では、そんなハデハデではなかったと知人に聞いた。
じゃぁ今からでも大丈夫か? 足りないボクは、20歳を過ぎていたがはじめた。


髪を伸ばして、茶色にしよう・・


生来「どす黒い黒髪」なので、どこをどうやっても色が抜けない、染まらない。
美容師曰く「どんなヒトでもプラチナブロンド」なる色材を使ったがダメ。
おまけに、生来「女の子っぽいクルクルのクセ毛」なので、重力に逆らって髪は伸びていった。

もう頭に血が上って、もてたいのか、稲葉さんになりたいのか訳が判らず。

体つきはどんどん筋肉質になっていくが、ケンカのせいです、などとは言えず。
JOたちと別れてからは、人間が軟弱になり、タレ目に歯止めがきかず。

ある日、苦労ネコヤマトの・・でバイトをしていて、先輩のおっちゃんと目が合う。

イメージ 2




『お前、似てねーか?』






「いやいや・・ビーズの歌ってるほうに似てませんか?」






『あぁ、郷ヒロミだな?』





『ちっが・・!!??』




その手があったか・・・。
その日から、ヒロミGO!を目標に精進しているが結果は付いてこない。

最近、『外人に似てる』と言われたが、どこの外人かは不明である。不明の方が良い。

弟たちは、変わらずイケメンであり、私生活もいけているので連絡が疎遠である。
ボクは、というと毎日、娘に「誰が一番かっこいい?」と聞いている。

白雪姫の魔女とやっていることも品性も一緒である。


神様・・あんまりじゃないか・・