MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ダメな兄貴とできの良い弟Ⅰ

弟から電話があった。

『あ、兄貴?○(娘の名)が何か欲しいって?留守電聞いた』

ごめん忘れていた。

今更だが、娘は
「夏に友達に見せてもらったPEZ(ラムネが飛び出す細長いキャラの顔付きの菓子)」
が欲しいらしい。

イメージ 1


ボクも探したのだが、北海道、札幌以外は「輸入物は危険」なのである。
売れるかどうか判らないPEZ(ペッツ)は、雑貨屋でホコリをかぶっているぐらいである。
英語の上に日本語のシールが張ってあって、プラケースの中!?にホコリがある・・。
勇気のある子供なら「えい」と行くかもしれないが、マズイのは周知である。
ボクは大人で勇気はないから、よっぽど食べ物に困らなければ手を出さないと思う。

何というか、シンデレラとか美女が含めたものなら考えるが、
カラスやらカエルやら、畜生が吐き出したものを有難く食べる理由がない。
屁理屈である。
つまりは、買いたくないし、食べたくもないのである。
でも、娘が大型スーパーの輸入食品の片隅で見つけた。
やっぱりケースごとホコリをかぶっているPEZ。
がっさい(方言)ダースベイダーかブサイクな人魚姫かを悩んでいるところは涙ぐましい。

それで弟に電話したのであった。
ハイ・・話が全くつながっていない気がします。


弟は外資系なので、輸入の特にキャラものに強い!


そして老若問わず「女の頼み」は亜光速で聞く!



だから、電話しても一ヶ月も音沙汰のない彼が、翌日に電話してきたのである。


『あぁPEZねぇ?今度から気をつけて見るようにしてみるよ。じゃ!』


こういうスマートさが、兄としては真似が出来ず、だから、むかつく!と片付けるのである。
ボクは娘に「PEZ」と聞いて、「あぁ・・ココでか!?」と



イメージ 2







聞き間違えた上に似ていなかった。
お笑い好きの娘にも何が起こったか判らなかったらしい。

こういう兄貴に何でああいう「できた弟」がいるのか不思議なのである。
もうひとりの弟には失敗談が沢山ある?のだが、きっと年が離れていたから気付いただけであろう。
すぐ下の弟というのは、気が付けば遠い存在で、どんな奴かはその友達から窺い知るしかなかった。

弟が幼稚園の頃は正直憶えていない。
ボクが喘息で全く手がかかる子であったから、弟は余波で手のかからない子であったと思う。
『この子はどんなに苦しくても、食べて寝て、治しちゃうからねぇ』とは当時の母親の弁。
食意地は張っていたと思う。


お前はデブタになって、苦労するぞ・・


こういう、ひがんだ兄の呪いはいつも無力で、弟の栄養は脳と手足にいってしまった。
そして、ボクの中で伝説と呼ぶべき出来事がいくつか弟の日常になるのである。

弟は小学校3年ぐらいから固定のファンが付き出し、ソレを弟は意に介さなかった。
以下、詳細は腹が立つので箇条書き。

 ・ カゼで休むとお見舞いに花を持った女の子が来る(ひとりじゃない)

 ・ ファンクラブがある

 ・ 「○さんの座ったところだぁ♪」と女の子が場所を取り合っている

 ・ ホワイトデーに貯金がなくなる

 ・ 下校中、隠れて見ていた女の子が気絶する


気絶だぁ・・!?何様だ貴様ぁぁ!!??



が、小学生でコレある。 中学生の弟は怖くてリサーチをしていない。

故人であるが、KING OF POP世界のマイケルのファンが良く気絶をしていた。


あんなの、ウソだろ?


こういう年配のオジサンのぼやきを聞くたびに
「いや、心の底から気絶してると思います」と答える。
弟で気絶するのだから、マイケルの気絶者は助からないと思う。

ボクは採血でよく気絶をする。

ダメな兄貴である。

コレは「Ⅰ」である。
続けるうちに、弟がボロを出すのではないか?と期待しながら、初めにタイトルをつけた。
Ⅰで終る気もする。
期待しないで欲しい。