MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

サザエさんが一番むかつく

一服するたびに新しい雪が積もっていて除雪もする。
タバコをくわえて外に出ると、やっぱり10センチ積もっていて雪かきを片手に除雪。
不健康なのか健康的なのか判らない一日である。

日本国中のお茶の間と同じく、娘が「なんとなく見ている」サザエさん

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あなたを見ると殺意すら覚えます・・・


このサザエ、全く苦労をしていないのである。
若い頃は「モダンガール=モガ」を目指し、友人とチャラチャラ三昧。
福岡時代の磯野家は富裕層であったので、サザエはあらゆる贅をを尽くして、
東京でも世田谷の一等地に住み、家を出ることなく「商社のマスオ」と結婚する。
そして、両親から独立することなく、何かと助けてもらう。
そして、マスオを自宅の一室に閉じ込め、子供までもうけるというお気楽ぶりである。

カツオやワカメはきちんと「子供らしさを演じている」が、サザエは皆無である。
TPOで娘や姉、母親を使い分け、更にことあるごとにマスオに「女」としての自分を強要する。


『なに!?私がキレイじゃないみたいじゃなーい!?』



『そ、そんなことないよ!サザエはいつだってキレイさ』



このやりとりにサザエは満足し、両親も『バカ娘!』と言わず皆でアハハハと一斉に笑う。
マスオでなくとも同情する。
サザエは「ひとりでオシャレしておでかけ」が大好きであるが、
マスオの外出には厳しい制限を設ける。
自信のなさか、あるいは歪んだ自我の表出した行為であろうが、とにかく厳しい。


『なーに?仕事でもないのにぃ?どこに何しに行くの?』

余計なお世話である。
デパートに行くと言おうモンなら「私も欲しい服がある」と付いてくる始末。
サザエさんに限らず、あのマンガは毎回着ている服が違う。
きちんとしたこだわりがあるのであろうが、サザエの主婦らしからぬ浪費ぶりは目に余る。
『ママぁ!?何してるデスか?』
などと何十年も赤ん坊をしているタラちゃんも、いい加減に親離れしたいであろう。

タイコさんは、やっぱり波平の血を引く粗忽モノのノリスケと結婚して可愛そうである。
たまにサザエに家庭の悩みなどを相談しているが、無駄である。
サザエは苦労を知らぬ幸せものであり、昼ドラや週刊誌の知識しかない。
『私もマスオさんやタラちゃんが・・』
などと言ってはいるが、他人事であることが顔に書いてある。
タイコさんもその辺は承知していて、結論は出ているのにサザエに一応報告しておくというフシがある。


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あなたも、とっとと磯野家を出なさい!

たまに小説を書いたり、絵を描いたりして多才であり、一流大を出て商社づとめである。
「いつかは一旗上げて自由になりたい」からこそ、幸せな家庭のムコさんを演じているんだろ?
腰掛の商社づとめは思いのほか長く、子供もいるし義理の両親はゲンキハツラツ・・。
そして、飲み仲間が酒癖の悪いアナゴではストレスが心配である。
マスオ!今こそちゃぶ台をひっくり返して
『お前など出て行け!いやオレが出て行く!』と叫ぶときである。

子供の頃からサザエさんの「ちゃぶ台を囲んでハハハハ」には辟易している。
笑うとこじゃないのに、皆で同じタイミングで渇いた笑いを合唱する。
そんな光景はもう幻想でしかないのである。
10分毎に、礼儀や道徳をすりこませる展開も押し付けがましくて好きになれない。
「ちびまるこちゃん」もそうらしいが、アレは作者が「お上の推薦が欲しい」から仕方がない。

ボクは漠然とこんなことを思って変人と言われながら大人になったが、
寺山修司が同じようなことを言っていたので心強く思った。

氏、いわく・・

・ サザエさんは褒められたいだけも女であり、批判は受け付けない。ソレは夫に対しても同じ。
・ 自分の都合の良いことは拡大解釈し、悪いことは忘れるという精神自我の破綻。
・ かような女が社会的に受容されるとすれば「娼婦」になるしかないのである。



「サザエ」なんて娘を誰がひいきにするもんか・・



と、あの髪型を見るたび、24歳という年齢とのギャップを感じる度に思うのである。

さーて来週ののサザエさんわぁぁ?

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さて、また、除雪するか・・。