直して直して使う！

東京で雪が降ったと聞いた。
さぞ混乱したことであろう。

北海道に限らず、大雪地帯は「スノーブーツ」が必須である。

長靴ではない。　長靴では雪に埋まるし・・薄くて寒い！凍る！

北海道はで、毎年か２年に１回は買い換える「特殊装備」である。
マリンブーツでも良いが、やっぱり薄くて寒い

長い長靴タイプは割れだすと早いのである。

ボクは「モノにも感情がある」と思っているバカモノである。
「きちんと育てれば応える」と思っているトンチキである。

が、ボクの愛用のスノーブーツが２年でいかれてしまった。

何だ？靴下が濡れてるなぁ・・？

そう思ってからが早かった。

ラバー部分はひび割れて裂けている。

中敷はボロボロにはがれて、外のラバー部分とつながっている。

つまりは、ボクの仕事と同じ「アナだらけ」だったのである。

それでも直したかった。　
別れたくなかった。

ラバー部分に合皮を貼り、ゴム専用のりで埋めていく果てしない作業。
中敷がぼろくなって無くなっていたのでダンボールで作った。

それでも２日もすると「どこからか隙間風・水漏れ」・・。
「もう終わりが見えている男女のようである。」

それでも直したかった。　
別れたくなかった。

『もうそんなの捨てて、新しいの買えば！？』

妻のひとことに思った。

あなたはいつもそう言うが、自分がもし同じ立場だったら・・

そう口には出せない。
『捨ててやるわ』と即答されるからである。

そして・・

ついに、買ってしまった・・新品

赤と黒！
前のヤツは「赤黒２色」だった！

赤と黒が入っているヤツ！

それだけで探した。

そうやって、どっかに「遺伝子」を残しながら世代交代させていかないと、
ボクが納得できない。
どこかに「アイツの面影」がないと感情移入しにくい。

もう前のヤツは十分戦ったよ・・

新品にそういわれた気がした。

さぁ今度から新生「スノーブーツ」だ！

タイヤだけじゃないぞ！ダンロッップは！

グリップ抜群！
中もほかほか！
さぁ喘息治ったら除雪やるぞい！

と言いつつ、チョコチョコやってはぶり返している。

前の「赤黒２色」を捨てるとき、ゴメンお前ゴミになるんだぞ！と言い聞かせた。
小さなゴミになるように思い切って丸めてらビリビリとゴム片になっていった。

お前、そこまで病魔が・・ありがとう！！

隣で、やっぱり「ボロボロのスノー手袋」が寂しそうに見ていた。

お前の次のヤツは買ってあるんだ。同じ、タイプの黒だ！

でもまだ別れたくなかった。

ボクは未練がましいだけかもしれない。

でも「直しつくして捨てる」のは貧乏臭いだけなんだろうか？