MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

道なんてなかったから

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ウツになってもう○年。
そんなモン数えて何になる。

足元は深いイバラ。
視線の先には遠い道。
山もあれば、見えない先があって、また道が続いている。
その「見えない先」を考えて何になる。
川なら渡れば良い。
深い谷なら、ゆっくり下りれば良い。
引き返してみたとところで
「あぁ、またこれだけ戻ってしまった」
そんなことひとつ呟けば、また歩ける。
生きることさえ止めなければ良い。

振り返れば、しっかりとした自分の足跡。
「何をあんなにグニャグニャと!」
怒りは自分以外に向けてはならない。
その曲がりくねった足跡を誇るが良い。

受験生・就職活動・会社員・結婚・ウツ人・・みんな同じだ。

「道」なんてなかった。

受験競争なんてただの創られた幻。
勝っても得るものは「次の受験」という鋼のレール、もはや電車でしか歩けない。
負けても・・「受験に負ける」って何だ!?
ソレは一枚の紙に書かれた「要らない知識」を知らなかっただけ。
自分に何も恥じることはない。
むしろ、その時間ギリギリまで「鋼のレール」から振り落とされなかった自分を褒めろたたえろ。

就職って何だ?
元々、天職なんて、何十年かかって「あぁアレがそうだったか」ぐらいに気付けば良いのだ。
気付かない?
ソレで良い。
ボクは天職を未だに知らない。
道は何も語らず、ただいくつかの方向を示して、突きつけ、決断を迫る。
そんなに会社に使われたいのなら、どこでも良い。あるはずだ。働くだけの就職。
やりがいのある仕事なんか、何回生き返って探したってない。
ただ、少し、小さな小さな自分の仕事に納得が行ったとき
思いっきり深呼吸。
まずくてもうまくても、ソレが空気、ソレが呼吸。
生きている証拠。
就職・会社・仕事
これらはあなたに金を与えるだけ。
そう、どうするか自由に考えるただの金。
金で何でも買える。
一方で、金がないと何もならない。
そういう現実を飛び越えたところに、場所があり、また道がある。


北海道は「道」ですか。


『寒いですか?』って聞かれるたび
『寒いですよ』って応えて会話は終る。
ボクが寒いことが聞きたいのか。
自分の方が温(ぬく)いことへの安心か。

道なんかなかった。
親戚縁者、孤立無援でやってきた北海道。
ウツ人になってみれば、見えてきたのはヒトではなく「道」。
いつもどこでも雪雪雪。
猛吹雪さえ暖かく感じて、あぁボクはココで人生を全うするんだ。
そう思ったところへのウツの道。

そんな道なんかなかった。
ウツになって、何度も死にかけて、何度も死んで、生かしてもらった。
お陰さまでしつこく生きております。
ウツ人は無感情?
そんなことはありません。
少し、表現がこもっているだけです。どもっているだけです。
ウツ人は弱者?
常識が強いなら、弱者かもしれません。
でも、ウツ人は弱くはありません。


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ある日あるとき、ふと見上げたその空に巨人。
凶暴な眼がこちらを向いていたら、どうしますか。

ソレは不安。
他には見えない不安。
自分への怒り、焦り・・。
かきむしっても消えない巨人。
自分の足跡を見えないまでに、見事に転んで、這いずり回って。
逃げているのに、向かっていく自分。
ときには丸まって引きこもってみた。
ときには声も無く叫びながら走ってみた。
逃げても、逃げるから、同じ形で自然に追ってくる幻想。
幻想と呼ぶには、そいつはあまりに輪郭がはっきりしすぎて怖いのです。
昔の自分なら、考えもしなかった、あまり幼い問いを突きつけるのです。

自分は何をしてきた!?
自分は何をすべきか!?
自分は何をせずべきか!?
自分は正しかったか?
自分は間違っていたか?

そんな問いに・・・答える必要は無いし・・答もないのに。


あらゆる「モヤモヤとした不安」が一気に形となって、巨人の背中を押すんです。


来るな!

来るな!

来るな!ぁぁああああああ!!


涙もかれて、どこまで続く眠りが怖いこの感じ。
いっそ眠らなければ良い。
眠りたくない。夜だけは眠りたくない。
昼夜逆転
朝日は暖かくなく、研ぎ澄まされた批判のように自分にだけ突き刺さる。
満腹感も空腹感も感じない。


欲しいのはあの巨人の居ない空。


モヤモヤした不安でよかった。
かたちなんて無くて良かった。

ソレが形となって「道」となって、背中を押す。
急くなって! 判ってるって!
前は遠い、遠すぎる道。


横は崖なんだ。
足を滑らすのも、自ら飛び込むのも、余りに簡単な深い崖。



こらえているんだよ!?みんな!




道なんてなかったんだ。

道は誰かが「道」と名づけるまで放って置けばいいのだ。

今は、まず生きましょう。

そして、どこかで会いましょう。

そんな道で生きるのも良くは無いけど・・悪くも無い?


ソレで良いのだ!!