MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

下着を何枚持っていますか?

外国人(男)ダンサーのストリップを見に行こう!



ホストと言う種族は「くだらない金の使い道」はいくらでも思いつくのである。

先輩達クラスになると、ほとほと「使い道」に困り、よりによって相談に来る。
バイトのボクにである。

・ 富士山をスーツで登ろう
・ 田園調布でおばあちゃんをナンパしよう
・ フェラーリでパトカーをあおろう
・ 睡眠は必ず女と一緒にとろう(彼女・同じ女は不可)

こういう「企画」は普通、笑い飛ばされておしまいなのであるし、そうでなければならない。
が、パラダイムが異なるから、皆一様に「ウーム、その手があったか」と採用されてしまった。

バブル最盛期の水商売にあっては、○万は小銭であり、使わないとケチ呼ばわりされる。
それならいいが「あいつは独立しようとしている」などと言われると、
稼げなくなるどころか表を歩けなくなる。
だから着たくもない服を着て、乗りたくもない車に乗っているのである。



さて、外国人のダンサーが踊るショーパブはいくつもあって、適当に選んだ。
「冷やかし」と思われては金が泣く。
よし、「徹底的に女装して行こう」という追加企画も異議なく通る。

店が悪く、殆ど外国人しかいない。
先輩のツテで通訳を雇い、敵前逃亡した「化粧したがらないヘタレ」を除いた数人で行く。

クライマックス前に、安酒でほぼ全滅してしまい、酒の飲めないボクが残った。
面白い企画には「裏無し」でついてきてくれる常連さんもさすがに気味悪がっていた。

マイケルジャクソンの「BAD」がかかる。
店でも適当に流すが、コレがかかるとみんな常軌を軽く越えてくる。
つくづく「脱ぎたくなる曲」らしい。

男が腰を振って近づいてくる。
恰好から見るに「SHOW」である。
余りに下着が小さいのでチラチラと何かが見えている。

周りは「お気に入り」の下着に、盛んに日本円をはさんでおり、キスとかもらっている。
下着の中身を触らせてもらって狂喜している。

「国産チ○ポはさっぱりだってのに、外国産はジャンジャカ稼いでるじゃねーか・・。」


と通訳に言うが、ゲラゲラ笑って相手(その辺の外国客)に訳してくれない。

妙な間があいて、その隙を突いて「突き進んでくる外国サンバ」。



金を出すまで帰らねぇ・・




股間が物申す!?

100円玉を2枚出すと、嫌がって腰を回し始めた。

千円はさんだ。

帰らない。

イメージ 1









ふざけんな!つまんで切るぞ!ソレ!

寄せるな!見せるな!押し付けるな!

やめろ、そ、そこは、ハナ!いや、クチだ!

失礼じゃないくわぁ!外国人のクセにぃ!!

チ○ポを振り回す外国人が何事か囁いてくる。

役に立たない通訳を飛び越して応じる。
どんなに大声でも音響がうるさく、また、英語ができないので小声になっていく。



「Would'you mind whispering・・more・・slowly and・・」


腰振る奴は確かに「プッチーン」と理性が切れた。


丁寧すぎ!?逆効果!?



丸出しになりやがって、ボクを姫君でも抱くように抱っこして連れ去ろうとする。

あわわわわ・・頑張れ、ボク。
頑張れ、英検4級落ちてそれっきり・・
怖くて出るセリフがない・・なにか言わないと「それっきり」になってしまう。


「Please・・Please・・」


主語はおろか動詞もないじゃないか・・って・・



墓穴ぅ!?



ゲラゲラ笑う、酔いつぶれた先輩を横目で見ながら、楽屋にOUTしていく自分。
そこでやっと鏡があって「現実」を見る。


あぁ・・いい女だなぁ・・ボク


さすがに何かの勢いで女装コンテストで2位になっただけあるわ・・。
可愛いわよ・・っていうか・・キレイねあなた・・嫉妬しちゃうわぁ。
同じ国籍も飽いたわ・・そろそろって心は異国にぴゅーってイスタンブールよぉ。
今日は大人しく抱かれてあげる・・。






なわけ、ねーだろぉぉぉ!!




振りほどいて、その辺の酒瓶を割って、ウィッグを取って、スカートを捲り上げる。
可愛い「黒地に赤のバラの刺繍」の下着が見える。
更にはぎとってやる。

同じモノだろ!?
万国共通の「オスの象徴」だってんだ!
アイソトープだ!見たか!?


『Oh・・cute・・my honey・・please』



キュートじゃねぇ・・

ハニーぬかすな・・



この辺は多勢に無勢で、「口にKissはダメよ」しか通じなくて、
こともあろうに数人にたぶらかされて、お金までもらってOUTから客席に戻った。

何で「黒地に赤のバラの刺繍」だったんだろう。
パトロンよろしく鎮座している常連さん(下着をくれた)に聞いた。

『あなた、赤黒大好きじゃない?ソレでよぉ?』

『女ならね、下着なんていくらでも持っているものなの』

そうですか・・とマジマジと自分の下着を見る。
チッ、外国サンバめ・・ガーターを片っ方とりやがったな・・。
折角のヴィヴィアンマークが可愛そうじゃないか・・。

『目が潤んでいるわよ・・○○さん?』


常連に慰められながら、キスはやっぱり目をつむるべきだと強く思った。

最悪までは行かなくても、もし女なら、結構な部類に入る「企画」であった。



イメージ 2




こういう可愛いデザインがほしいんだよ・・・


いや、刺繍がね・・好きなだけで付けないだろうから、形は特に・・。


なんて言えないのが男のくだらんプライドであり、男性下着市場の限界である。

サンバの連中もセクシーは知っていても、可愛い、とか、萌え、なデザインまでは知らんのである。


下着を何枚持っていますか?

ぱっと応えられるならば「きちんとした大人」であり「くだらない男」である。
余計なモノは持たない・・下着はいつも清潔に・・清潔な色を・・。
最低限の必要な下着だけを持っていても、人生はつまらないのである。

今でも女性下着コーナーは大好きである。
「コレは!」と思ったブラが、挑発的なショーツとセットになっているとクソッと思う。
ただ可愛いだけじゃ・・ダメなの?と聞きたくなる。

しま○らなんかで、素敵な組み合わせのチェックなんか見ると、カゴに放り込みたくなる。
「持っているだけでいい」のである。
もし自分が3/4タイプでも、総レースは避けていくであろうし、
バルコニータイプのレースのチェックは厳しいだろうと思うのである。

仕事中? そんなの別に気にしない。
「下」は気にしても、仕事ならブラは超適当である。
白なんて汚れが目立つからダメダメ!
「白=純潔」なんて神話は、少数の童貞が死ぬまで持っていけばいい神話である。


仕事帰りに無理やり脱がせて「上下がバラバラ」だと罵るのは男の幼稚さである。

「お前が勝手に決めたことで、こっちは毎日そんな準備はしていませんわ」
「ほんとにあなたたち男ときたら、毎日毎日、何でそんなに脱がせたいの?」

というのが本音であり、ヘタすれば、シャワーも浴びていない自信が女にはある。
暗闇で脱がされるより、脱がす前に下着のひとつも褒めて欲しいもんである。

「勝負下着」という失笑を禁じえない発想は「男物」であり、
それを無理に「女物」として勝負する必要は無いのである。

男は、独断と偏見でしかできていない「せっまい下着論」を彼女や妻、
こともあろうか、会ったこともないアイドルや女優にまで要求するのである。


油断とすきだらけの男を脱がせてみればはっきりすることである。

・ 毛玉が結構ある「綿100%」をはいている
・ 色は、黒、白(真っ白ではなく無印系)、灰、もしくは原色が腐った色である
・ ゴム部分が既に身体にフィットしていない
・ 股間より、尻の部分が伸びている


ボクがフィギュアの下着を「塗りなおし(リペイント)」しているのはヘンタイだからではない。
下着の趣味の違いである。透けていたら落ちついて着ていられない。

・・・・♪・・♪

違いのわかる男は「インスタントコーヒー」は飲まない。

つまり、違いが判らない男であり、やっぱりヘンタイなのである。