MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

こんなキレイな夜に寝られるか

やっと3つくらい記憶できるようになった。

記憶が15分は持続できるようになった。

朝起きて「自分は誰か、どこか、いつか」ソレを考えているうちに
最初で頓挫して、どこか?で混乱し始め、いつか?ではもう茫漠とした状態である。

誰か?はどうでもいいことである。
目の前に男がいれば女の話をすればいいのである。
逆なら逆である。

子どもがいれば自分の子のように叱って褒めればよいのである。
自分の子どもであって、狼狽ひとしおである。

記憶には圧倒的に自信があった。
記憶術も不要で無用で蛇足であった。
一度会って話せば、何年経っても「あの日あの時」の状態を再現できた。
話題も、相手の風貌仕草・癖・小物も服装も全て記憶鮮明であった。

だから「頭がおかしく」なってくれた。
2月は殆ど丸々空白となった。


さっき外に出てみると、すっかり明るい。
すっかりである。
すっかりであり、全く全然明るいのである。
間違いなく夜であり、夜でなければ・・ボクは誰だ・・
と考えても記憶が無駄なので戻ってコレを書いているのである。

けだし、月がほぼ真上。
脳天が月光でぴりぴりしていて、月を探すこと数秒、首が痛くなった。

うーむ、確かにいちいちもっとも影がない。
影がないということは、光源が限りなく真上にある。

北海道はここ数日の春の日差しで、表面の汚い雪がすっかり泥になり、砂と混じり流れた。
水色をした氷たる雪だけが残って、雪だらけだから暖かいのである。

街灯はほとんどなく、家の居間あたりの窓からの光だけの世界。
影がない。
雪は光を次々に照らして、すっかり、全く、白々とした明け方の方がまだ暗いのであった。


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鉢植えではボクの、この頭・・「水をやりすぎた」「全くやっていない」・・
の繰り返しで殺生である。

だから花屋で切花を買う。
ポケットに入っていそうな小銭で。
一番ゴミに近そうな、ゴミと一緒の山の中から100円で買ってくる。

男は女を愛せよ!とは、どこかの腑抜けが言ったのであろう。
花に性別を気にするヒトは業者か、よほどの詮索好きである。
花は万人に愛されてきて、コレに応えなかった花はひとつとして聞かない。


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目が合うところにおいておくから、いつも水を替えて、切ってみたり話しかけたりして、
いっそゴミになりたかったろう・・花もヒトは選べんから勘弁、堪忍。

うつになると、とかく時間は残酷であり、花鳥風月、景色などは毛頭結構興味がない。
だからと言って、過去を嘆いても、現在を悲観しても、未来など全く関与しないのである。


今の自分を肯定するのに、過去の自分まで否定する必要は無い


そういうことである。

『今は思い切って、何でも捨てなきゃね、思えばアレもコレも無駄な買物だったぁ』

無駄な買い物はないのである。
過去の自分は、そのまま過去に「愛すべき自分」として居続ければいいのである。
ただただ衝動的に、方向転換にしたいきっかけに「無駄」呼ばわりされるモノはないのである。


『あいつはダメ男だよ最低!別れて良かったよ!!』

別れて良かった男を選んだのは自分であり、最低に分類してしまったのも自分である。
ダメ男なら、初めからくっつかなかったであろう。
そして、そのダメ男は、また誰かに選ばれる運を残念ながらに持っている。

別れた時点で、愛すべき過去の自分をくっつけて、誰かに流せば良いのである。
男としても「最低」という「値段(バーコード)」を額に張られては、なかなか一人で歩けもしない。
未来の男は、やっぱり最低であろうが
「現在の肯定」のためにいちいち否定されては、立つ物も立たん・・。


まだ月がきれいだなぁ。


記憶は全くの白紙である。