球体関節人形③顔と胴体
こういう記事を書いていると「制作意欲旺盛」に感じるかもしれない。
が、ボクはウツ人である、と心身から思い知らされる。
やる気が顔をもたげて、やるか!?となっても一気に沈んで壊したくなる。
陶芸家のように「えぇい!ダメだぁ!」とガチャンとやりたいのである。
しかし、貧乏性だから出来ないだけである。
毎日作っているわけではないので遅々として進まない。
最近は会社にノコノコ(呼び出しで)行っているので(仕事はない)、気分は滅入っている。
『籍は置いておくが無給だから』との人事のお言葉。
雇用を切るご時世にあって、ありがたいと思うが、家計は大鼻血である。
だから、金のかからない人形作り(粘土をいじくいまわすだけ)をしているのかもしれない。
さて、頭部がいつも目のつくとこにあるから、全体を作らずすぐに「修正」にかかる。
修正して良くなればいいのだが、ボクは妙にこだわって「とりかえしがつかない」こと多々である。
「顔」は、成人(まぁ15歳以上ね)なら、目は、ほぼ生え際とアゴの中心にくる。
これが下のラインなら幼くなるし、上なら「頭頂が低い」か「外人だけど地球以外」になる。
ボクは思いっきり「幼児ライン」に目を設定した。
そんで、目を修正するたびに「大きく」なるのであるから、顔のラインから目がはみ出すことになる。
それでは2次元である。
それでも貧乏性で、無理やり3次元に持ってきた。
鼻は高くして尖らせると「イケメン」になる。
当初はイケメンになっていたが、イケメンな宇宙人って何よ?。
だから高くするギリギリで丸くした、少しお嬢さんになったらしい。
額から鼻のラインがスムーズでないと「おサルさん」になる。
「こんな奴いるよなぁ・・ヒト科ヒト族サルみたいな・・・って何よソレ!?」
と色々学ぶことしきりである。
見ていただければ判るが「目は顔のラインからはみ出ている・・」本来、輪郭線のとこにまだ目がある。
目玉を入れるにしても、よほど眼窩を微調整しないと・・
ホントに「宇宙人科ヒト族サル・メス」になる。だから誰よソレ?
こういう人形を作る際「全くの素人の意見」がありがたい。
ボクは妻にいちいち見せる(妻はウザイと思っているだろう)。
『気持ち悪い』・『さっきよりいいんじゃない』・『うわぁ・・・ナニソレ?』
そういう意見をきちんと聞かないと、独りよがり(Hだなぁこの言葉)な芸術家になってしまう。
それと、「目安としての日程も決めること」。
積んどく、と、目の毒になり、やがて忘れ去られる。
脱線。ボクの今のトコの結論、全体を作りながら!頭部は見えないトコに置きましょう。
(全体のバランスを見るときだけひっぱりだそう・・)
そんで胴体を削っていたが、宇宙人体型なので骨盤がどうも「骨盤です」とならない。
ぶった切って「パンツ型」にしちゃえ!!
こういうことは考えないでやってしまう。
こうなって笑った。
ブルマじゃんか!!??
腰骨より上はひたすら削って宇宙人体型にしたのに、下をすっかり忘れていた。
「オシリはやっぱり大事よねぇ」なんて、
粘土ばかり盛ってなでまわしていたらデザインの3割り増しになった。
胸はぺったりさせて、尻はモリモリ盛り盛りかい!?尻フェチだったのか?
とにかく、全体として丸みは持たせよう・・とやればやるほど「ブルマフェチ」。
紺に塗って、お名前シールでも貼れば、立派な「ご禁制の一品」であろう。
まぁボクは「削りたいから盛る」のであるから、きっときちんと貧相な骨盤になるとは思う。
ただ、鉄板を入れて大丈夫な耐性をどの厚さにするか?きっと真面目な投げやりになると思う。
お尻は「抱かれたい男の尻」を忘れて作るしかない。
雑念を捨てて・・とは良く聞くが、
雑念のカタマリが何をしても雑念しか生まないのである。
趣味とは、雑念と煩悩があって、やっと始まるのだと思う。
そうでなければ「ガンダム人気」もありえない。
等身大!!とかシャア専用手帳(×3)!とかね。
アムロ専用携帯が出るらしいが、煩悩がなければとてもできることではない。
限定のプラモデルを飾って、そこに充電器がセットされるらしい。
雑念を振り払ったら、とても直視できないと思う。
ボクは欲しいのである。
ANAにも乗りたいのである。