MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

仮想メモリとうつ病

仰々しいタイトルつけると、こじつけるのに苦労するよ。
(いっつもタイトルを適当につけるからチグハグなことも多いんだよなぁ)
 
北海道は既に秋の気配であり、朝晩は何かにくるまって寝ないと風邪を引く。
事実、涼しいわい!とパンツとTシャツで寝たらくしゃみが止まらない。
首都圏を含む多くの大都市民が「熱帯雨林で雨林はなし」の毎日であるのだから不思議である。
 
さて、ボクはビデオの予約ができないほど機械オンチであり、いつもパソコンをイライラさせている。
パソコン本体が「自力復旧」という大技で頑張っているとこに「遅ぉい!!」と電源を切るのはいつもボクである。
大抵は「挙句の果て」に到達する前に、パソコン自身が「判りやすい要救援サイン」をくれる。
最近は・・・
 
 
「!仮想メモリが低すぎます」
 
 
こればかりである。
何とかできないか一応調べる。
この場合の「調べる」は、所在不明の高齢者に対する役所の「調べておきます」よりタチが悪いレベルである。
 
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ナニナニ・・・?
「物理メモリが限られている場合、HDの稼動範囲に支障のない場所にメモリを設定し実メモリ以上の稼動スペースを確保すること。あたかも実メモリとして動作するため殆どのOSが採用しており、動画処理などの過負荷を軽減するが、HDの物理容量が飛躍的に増大した昨今では、ビデオ云々・・アクセラレータ云々・・」
 
 
判るか!?そんな説明でぇ!?
 
 
もう体だけピンピンな脳死状態である。
物理と聞くだけで鳥肌が立ち、PCのカナ用語を見ただけで貧血を起こすボクには残酷である。
「物理メモリ」というやつは、かつて会社のソレを無断で増設して失敗したことがある。
パソコンに詳しいヒトがいて『手っ取り早いのはメモリ増設だね』とボクにこぼしたことが発端であった。
ヨドバシで型番も聞かず、とにかく大きなサイズの安いのを購入してゴリゴリと入れて起動した。
パソコンは「こんな音出るんだぁ」という音を出して、普段出ないはずの色を放出して沈黙した。
「社用のパソコンは一切の改造をしてはならない!」・・情報保全課が言っていたらしい。
勿論、そんなコト聞いていないボクには課長直々に愛の鉄槌が下った。
(後にも先にも、その課長が怒ったのはソレだけという温厚なヒトであったらしい)
他にも原始的なプリンタ(らしい)が煙を吹いたとか、昨日と今日のログが入れ替わっているとか、
有り得ない事実が起こるたびに不審を一身に浴びたが、確として自分ではないという自信はなかった。
そんなこんなで、
ボクは「仮想メモリが低すぎます」というパソコンの再三の直訴を聞き入れず今に至っている。
 
情報保全課の超プロの若者が噛み砕いて教授してくれた。
「つまり実際のメモリではないんですよ。違うところに同じ働きをさせて物理的な事実と誤認させているわけです。そういう意味で仮想という言葉が使われているだけなんですねぇ」
噛み砕きすぎてボクに親近感を持たれてしまった彼は、
恋愛ゲームの奥深さを語らせられる羽目になり、更にボクは
 
 
つまりは貴方の恋愛観も「仮想メモリ」で実際にはありもしないんですね?
 
 
というトンチンカンな暴言を吐き、以後そのお方に教授されることは一度もなかった。
 
 
仮想メモリに限らずメモリは、超短期記憶しかしないらしい。
電源を切れば「すっからかんの真っ白けっけ」になるらしい。
ヒトでも、一晩眠ればすっかり忘れられる、といううらやましい人種がいる。
そういうヒトは有能か、有能と思っている無能かどちらかである。
ボクは幾晩寝ても、良かったことは忘れるが、むかついたことや嫌なことは一向に・・。
忘れるどころか日に日に脚色されて悪化深化し、不安とウツの種を育てまくる。
ウツ人は殆ど「忘れにくい」という長所を持っていると思うが、発病してからは短所になる。
たった数人に言われたことが、明日には日本中に言われたことになる。
たった数度の失敗が、明日には失敗しかない間違った生き方ということになる。
自分にダメ出しを続け、止めるヒトがいないから、自分は最悪で生きるに値しないという結論までが早い。
生きるか否かという極端すぎる結論に至るのは、実にコンピュータ的で皮肉である。
ボクは、一般的に「すっかり忘れる」ということは困難であると思う。
昨日の晩ごはんをすっかり忘れた・・というのは、
食べていないか、「ごちそうさま」も言わず感謝していないかである。
ボクの父親は後者であるが、森羅万象あらゆるものに対し感謝の気持ちが薄い。
最近は「クマのぬいぐるみ」に気持ちを寄せているらしいから、黄昏のヒトまで加速ぎみである。
 
脱線。
 
『もう少し頑張ってやってみようか?』
『まだまだ、できると思うよ?』
 
↑こういうのはヒトの有りもしない「仮想メモリ」を引っ張り出す悪魔の文言である。
自分で思うのは危険であり、他人が促すなどもってのほかである。
ヒトには脳はひとつしかない。ソレも考えることに関しては優秀な脳である。
その脳が不安や悩みを感じたら、他の事などおろそかにならざるを得ない。
不安にとらわれたら「ゆっくり休みなさい」とは医師が皆言う決まり文句である。
が、眠ったら「電源が落ちてラクになるか」というと、電源は落ちない。落ちるわけがない。
待っているのは質の悪い眠りと、悪夢・それと、何もせず眠ってしまったという罪悪感である。
ヒトには便利なメモリなどないのである。
 
二つのことを同時にこなすのは機械でも難しい。
アレをやりながらコレもできるよね・・?などは決して考えてはいけない。
小便をしながら商談ができるか?
食事しながら口説けるか?
例はひどいが、きっとどちらか(より生理的なほう)がおろそかになるはずである。
HDの一部を仮想メモリにできるか?
ヒトには無理である。
別バラみたいに「別脳」というのも研究報告はあるにはあるらしい。
しかし、原始的な脊髄反射をこじつけただけで、仮想メモリにはほど遠い。
 
一週間に最高で2日の休み・・。
休みでも「完全に電源は落とせない」条件付き・・。
判りきっているが、ウツ人には「一般常識」は余りに過酷な気がする。
 
 
 
仮想メモリについての対処法」をボクに詳細に説明できそうな知人がいないでもない。
が、思いついた一人はハッカーであり国外であり、多分犯罪者でラリリである。
 
もうひとり思いついたが、ココに悪趣味を覗きに来る「ばいきん」である。
彼はきっと『ウツ人さんなら、これくらいは入る(できる)と思いますよ』と涼しげな目元で言ってくる。
そしてきっとブリーフケースから出してくる。
 
 
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「入る・入らない」以前に泥を落とせぇ!!