MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

記念日なんかラランラララ♪

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こういう「不経済な企画」があるから、男の甲斐性がカネになると思う。
 
結婚記念日を過ぎた。
まぁ、とっくに10年は過ぎているのである。
それでも「10年目には指輪」と思っていた。
カネもチカラもない、更に色男でもないボクに残された一縷の甲斐性であったわけだ。
10年目にはお揃いで指輪を買った。
 
 
・・その年は、9年目だった・・
 
 
そうやって、やることなすこと裏目に出る人生というのは存在する。
ボクを、別のボクが見ていたら、可愛そうを通り越して、無視すると思う。
 
結婚して初めの年から記念日を忘れてケチがつき、
翌年以降、後ろめたさから、外食をするようになり、
ケーキまで食べて浮かれていた。
 
そして、年々カネはなくなり、子供が主役になり、夫婦は子供の保護者だけになった。
今年は妻が5,000円が財布にあるから・・・とせめてケーキをと思っていたらしい。
 
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「モダ石油」という北海道では有名なスタンドがある。
あまりの安さに誹謗中傷が絶えない。
ひどいデマと言うのは昔からあったようで、
曰く
 
・ ガソリンに灯油を混ぜて売っている
・ 水を混ぜてカサを増して売っている
・ モダで入れると車が爆発する
 
そんなバカな話を信じるもんか。
ボクはモダさんが大好きである。
そこへきて昨年、モダさんは「軽油に灯油を混ぜて」売ってしまった。
ウソからマコトが出たのか、マコトがウソだったのか。
とにかくそんなお茶目なスタンドである。
 
話は5,000円に戻る。
ガソリンを入れる際「ため得カード」というものがあって、
カードにお金をチャージしておくとお徳になるらしい。
我が家も「ため得カード」は持っているが、「ためとく」ほど余計な現金はない。
だからその都度、1,000円チャージして1,000円使うといった、きざみチャ-ジしかしたことがない。
 
娘がすっかり「お姉さん」になって、一連の給油動作を覚えている。
キャップだけ取れば、カード入れて、給油して、レシートとって・・セルフもできる一年生である。
そこで5,000円を渡して、2,000円だけ(チャージして)給油しようと思った。
 
 
「お姉さん」は5,000円まるまるチャージした・・・
 
 
ボクら夫婦は急に青ざめた。
別に「カネをまるまる落とした」わけではない。
カードにチャージされただけである。
でも、現ナマとしてのカネはなくなり、ガソリンのみと兌換可能な紙切れになってしまった。
今年の結婚記念日は無一文で迎えることになった。
娘は『そんな2,000円だけ入れるなんて、やったことないもん』と騒いでいたが、
ボクが「ちちが全部悪い」と謝ると、コレも納得しかねたらしい。
 
『誰も悪くないじゃん!お金を下ろせばいいじゃん!?』
 
 
「お姉さん」その通りです。
ですが、下ろせるのは「預けてあるお金」だけであります。
無人のキャッシングの建物はビックリハウスであります。
お金は降ってこないのであります。
 
そうとも言えず、気まずい車内にNHKの「いないいないばぁ」のテーマが突き抜けたテンションで鳴り響く。
妻と会話をしようとチラと振り返っては見たが・・・ダメだぁ!!。
全財産を先物投資で「すった」みたいな顔だ。スッテンテンだ。
 
それでも、ピンチはチャンスとばかりに、妻と娘が「クレープ」を作ってくれたので嬉しかった。
バナナをけちったワリにはとても贅沢で美味しいクレープだった。
 
「子供が主役だよ、家族揃ってることが大事さ・・」
 
そう呟くと、妻は言った。
 
『それじゃ、あんた(ウツでひどいときに)お母さんが言ったことと同じじゃん』
 
何とでも言え。
ボロは着てても心は錦。
カネはなくとも明るい我が家。
ボクはかなり幸せな部類だと思っているのだ。