ビリヤードを上手く見せるコツ
煮詰まると、たまにネットカフェのビリヤードに行く。
無論一人である。
無論、安いからである。
「一人」で深夜に行くのは勇気が要る。
カップルやグループ交際の若者が多いからだ。
彼らは「何となく時間つぶし」をしており、
「一人ビリヤードのおっちゃん」はネタに格好のされる。
ボクはヘタだが極力上手いフリをする。
無論、他のヒトと絡みたくないからである。
そして「上手いフリ」は「もてる」と直結すると信じているバカモノだからである。
以下に箇条書きする。
参考になれば幸いである。
・ 始めは2、3個並べて、何度も「何かの練習」っぽく打つ
・ 10個並べる
・ 狙ったのが落ちなくても「当たり前」という顔をする
・ 狙ったタマ以外が落ちても 「当たり前」という顔をする
・ 手玉が落ちても「やべー」という顔をせず、しばらく台の周りをうろついてみる
・ 途中、何の区切りでもないトコで「一服」する
・ 一服中は、ポケラーっとする
・ ダーツの連中の方を「興味ない感じ」でチラっと見る
・ クッションをやたらと使う(一度「カベ」に当ててタマを狙う)
・ 一打毎にチョーク(あの四角い滑り止め)を念入りに塗る
・ 「とんでもない落とし方」で入ったら、軽く「よし!」というフリをする
・ 視線に堪えられなくなったらトイレに行く
要約
・ 狙っているタマを気づかせない
・ タマが落ちても落ちなくても「当たり前」という顔をする
「誰かと行った場合」
・ 「やってれば上手くなるよ」とだけ言って、詳しいフリをする
・ 相手がファウルしても「いいよナシにしょう」と寛大なフリをする
・ 自分の手玉が落ちたら「3回好きにやっていいよ」とか寛大なフリをする
ちなみに「誰かと行った場合」の3つは、見ていて苦笑していたことである。
ホントにビリヤードでもてたいのなら、「うんと練習して上手くなる」しかない。
ビリヤードは「球と棒」を使うという、言い訳の出来ないシモネタである。
「穴を狙う」あたりで、男が夢中になる理由も判る
「シモネタでもてる」・・・この矛盾さえ忘れなければ、上達すると思う。
つまり、不意に、穴に入ってしまっても動揺しない肝が必要である、ということか。