MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

レンタルビデオ

事業仕分け第3弾で、思うように財源が掘り出せないらしい。
レンホウ節もいまひとつである。
代わって、NGワードを吼えておくことにする。
 
 
北方領土なんか要らねぇよ!
 
イージス艦なんか要らねぇよ!
 
尖閣諸島なんか要らねょ!
 
APECなんか出ねぇょ!
 
旭川の市長なんかアザラシで良いよ!
 
 
(無論、最後のはドサクサである)
何だか今日は、いらついているのである。
出社して「ヘコヘコ」した鬱憤がココにくるのかもしれない。
大した大人ではないのである。
 
(書類書きに)出社している間、妻子を車で待たせてなんか申し訳なくなった。
誰も何とも言っていないのに「ガストに行きますか?」と言ってしまった。
気が小さいのである。
大した大人ではないのである。
 
ガストで息子が飽きて走り回りだした。
ドリンクバーのカップじゃない「ただの水のみ用コップ」に何か入れようと必死である。
身長が足りず、氷をしこたま散らかし、水をタラフク飲んで落ち着いたらしい。
それでもすぐに「アンパン・アンパ・アンパ」と呪文のように唱えながら
アンパンマンのおもちゃコーナーに消えて行った。
何とか落ち着かせようと・・「アンパンマンのDVD借りますか?」と懐柔にでる。
息子に気遣い過剰接待である。
大した大人ではないのである。
 
レンタルビデオ屋に行った。
妻と娘はドラッグストアに買物に行った。
ボクはアニメコーナーが判らずにウロウロしていると店員に声をかけられた。
 
『あの、それはレンタルできませんが・・』
 
見るとまた息子のバカチンである。
「邦楽・さ行」とか「アクション・洋画」とかいう、店にも客にも必要な備品をランダムにカゴに入れたらしい。
「最後のなんたら」とかいうジャケットの洋楽を離さなかったが、説得して元に戻す。
どこをうろついても、バカチンが次々に引っ張り出しては投げ捨てる。
あぁ妻は、母として偉大であるなぁ。
 
『アンパン・アンパン・・』
 
とバカチンがまた騒ぎ出してカゴに放り込む。
 
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アンパンマンに似ているのは丸いトコだけである。
むしりとって説得する。
 
「これはドラえもん!それもニセドラ!バッタモン!」
 
「声優が代わったの!以降、ニセドラ!」
 
「売れないから昔のを焼きなおしてるの!ソレも失敗作!」
 
息子バカチンはきょとんとして聞いていた。
アンパンじゃないのは判ったらしい。
近くで借りようとしていた子供が涙目になっていたので、ハッと我に返る。
新・のび太の宇宙開拓史」とかいうのもあったが「新」が気に入らず、
「バッタモンがぁ・・」とぼやきながらアンパンマンを探す。
 
アンパンマンは無駄に多かった。
アンパンマンと・・」というタイトルが果てしなく並び、どれを読んでも大差なかった。
どれを見ても、当たりはなく、またハズレもなさそうだった。
長年子供の心をつかんできた商法は巧妙だ、バッタモンとは違う・・
意地悪く感心しながら「アンパンマン誕生」とかいうのを借りる。
何であんな奴が誕生したのか知りたいからである。
息子はご満悦である。
娘にもプリキュアを借りる。
「奇跡の全員大集合」にする。
つまりは「ウルトラ兄弟大集合」とか「歴代ライダー一挙集結」みたいな反則モンである。
が、こういうお菓子の詰め合わせみたいなのは子供は喜ぶ。
どこから食べても美味しいからである。
AKBのように、まとめて食べてもバラでも不味い、というのとは違うであろう。
 
バカチンがまた騒ぎ出す。
 
『オパイ!パイ!オパイ!』
母乳が恋しいらしい。
妻はまだ戻ってこない。
とても良いことを思いついた気がした。
 
アダルトコーナーに侵入する。
 
「ほーらオッパイだぞぉぉ!!」
 
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居並ぶ「乳」にバカチンは得心して騒ぐのをやめた。
「ほーっ」などとため息混じりに目を細めている。
大した子供ではないのである。
親が大した大人ではないからである。