MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

いいふーふの日

今日は11月22日で「いい夫婦の日」であるらしい。
最近はでいい夫婦の日!と呼びかける広告も見なくなった。
おそらく、「11月22は1122で、いいふーふの日です」と言っても大した反応がないのであろう。
夫からすれば「何か買うのか?カネならないぞ?」という余計な日であり、
妻にとっては、「誕生日でもなんでもないけど何か買ってもらえる?でも期待しない日」である。
11月のなんでもない日であり、語呂合わせで「ワンニャンフェア」をしたりするが当たらないらしい。
この時期、各家計は1年の見積もりと大きくかけ離れた「現予算」に喘ぎ苦しんでいる。
消費刺激をしても効果は薄い。
「ボーナス一括払い」を当て込んでテレビを買って、家のローンが払えなくなったりする気の抜けない月である。
 
新婚熱々ホヤホヤで、肉まんのように「さわれない2人」ならまだしも、
すっかり熱も冷め、味も鮮度も落ちている「さわりのない2人」には「夫婦の日」も馬耳東風である。
昨日は娘とスーパーに行ってきたが、仲睦まじい夫婦というのは中々いない。
良くて安いものを買おうとギラギラした妻と、食べられれば何でもいいよという疲れた夫が多い。
そして「チラシのお買い得」を逃した責任を押し付けあってレジの前で小競り合いなんかしている。
 
『あんたが試食なんかしてるからコーヒー売り切れちゃったじゃないの!?』
 
『お前も食ってたろ?15時からなら、何でもっと早く出かけないんだよ!?』
 
つまり、大半の夫婦には、まるで関係のない日である。
 
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ユニクロの「あたたかいズボン」を一目見ようと前を通ったが、余りの車の渋滞で諦めた。
北海道旭川で、考えることは一緒らしい。
「同じ暖かさなら少しでもオシャレな方がいい」という了見である。
SALEののぼりのある店内には、女子供がごった煮であり、暑苦しそうであった。
一方で、駐車中の車内にはかなりの確率で「夫だけ」が寝ており、小型犬などを抱いて寒そうであった。
車内から「アツアツな2人」を見かけておぉっと嬉しく思った。
親子ほど歳が離れていそうで、熟成した女が若い男の腕にぶらさがっていた。
ユニクロの大袋をトランクに入れて、女が運転席、男が助手席に乗った。
女がタバコをくわえると、男がそそっと火をつけており、何か夫婦ではなさそうだった。
キョロキョロする男を乗せて、夫婦以上に理由がありそうな2人の車は走り去った。
 
ボクは、自分たちがいい夫婦であると思うので、何か食べに行こうかと考えていた。
が、とても最近、一昨日の夜に口げんかをしたのでポシャりそうである。
口げんかでも、ボクが一方的に言いたいことを言う、という珍しいパターンであった。
珍しいパターンなので、尻切れトンボになり、最後には「あー、うーなんだ、つまり要するに・・」となった。
何が、つまりなのか自分でも判らず、要したら何になるのか皆目判らなかった。
妻は色々と家事をしながらボクの話を聞いていた。
「ながら聞き」であり、むしろ家事が主体である。
ボクの主張は、ジャパネットたかだの通販よりずっと下であるらしい。
 
妻は黙って話を聞き、最後に「判ったか?」と聞くと『判らない』と答えた。
ボクは「うん、今は判らない、ということが判った」と答えた。
完全に負け犬である。
吠えないので、犬に分がありそうだ。
つまり今日は、ボクら夫婦にもまるで関係のない日である。
 
あぁ今日は長いんだろうなぁ。
寝て起きたら、機嫌なんか良くなるよ・・と思って寝ることにする。
でも・・昨日は「大好きなポテチ」をこそこそ買って渡したが反応は薄かった。
釣られない・・どうしよう・・もう妻は高いびきである。
こうやって「妻の尻にしかれている夫」は多いと思う。
尻にしかれているどころか、うつぶせでギューギューにされているのである。
背中は妻の尻の匂いが染み付いており、腹は畳の匂いが染み付いている。
「夫」という生き物が、いつも妙な体臭を放ち、いつも腰が痛いのはそういうワケである。
 
 
明日は「勤労感謝の日」である。
ボクには、今日よりもっと関係のない日である。