MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

どんぐりコロコロ3番

どんぐりコロコロ♪
馬場チョップ!♪
 
お池にはまって♪
馬場チョップ!♪
 
どじょうが出てきて
馬場チョップ!♪
 
ぼっちゃん一緒に♪
馬場チョップ!♪
 
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皆知っているじゃんけん遊びである。
ワンフレーズ唄うごとに「じゃんけん」をする。
買ったヒトは馬場チョップで相手を軽くチョップ出来る。
負けたヒトは「ポー」と言いながらチョップを受けるのである。
何故、両方が馬場なのかは不明である。
チョップを受けたあとに片ヒザをついて、首を左右に振りながら「ポォー」などと言うと上級者である。
 
我が家で流行っている。
ボクのいい加減な遊び方が原因であるが、おおむね好評である。
娘の学級でも流行ってしまっているらしい。
若い先生など、馬場すら知らず困惑しているらしが、娘の担任はヒットな世代なのか暗黙らしい。
若い先公、いや先生方には、この機会に「偉大な文化としての格闘技」を覚えて欲しい。
 
馬場に始まって「ラリアット♪」とか「ローリング♪」もあったが、技の衝撃と難易度から普及はしなかった。
ラリアット♪でじゃんけんはできるが、その後の「ウィー!!」が長すぎるのである。
ローリングソバットは初代タイガー佐山さんの技であるから、できるわけがないのである。
そしてソバットしたとしても、後のアクションが「マスクの鼻をひっぱる」という渋さであって人気はなかった。
 
どんぐりじゃんけんを始める前に
「お互いに間合いを取って両手を挙げてジリジリ近づいていく」という前フリもあったが、
これは片方が猪木のマネをしなければならず、美形には厳しく、特に女子の間で不人気であった。
 
ボクは旅好きで、青春18キップなどでフラフラするのが格好いいと思っていた時期があった。
見知らぬ駅で降りて、寅さん並みの粋な思い出でもつくろう、という魂胆であった。
大抵は、ボンカレーのホーロー看板の隣に「キリストは全てを許す」という手書き看板があった。
定食屋はおろか、銀行、商店なるものがない、つまりはホントに何もないのであった。
だから思い出は、立小便をしていて叱られた、とか、家出と思われて説得された、という類しかない。
そこの県名も覚えられず駅の名前を覚える余裕もないのが現実であった。
 
どんぐりコロコロの3番は、やっぱり名も知らないトコで見た「碑文」で知った。
作詞か作曲の偉人の出身地であったのだろう。
確かに「やっぱりお山が恋しいと 泣いてはどじょうを困らせた」という2番で終る感が強い。
これでは、どんぐりを待つのは孤独と死と腐敗のみで、童謡としては余りに酷である。
どじょうも、いつまでもどんぐりの面倒を見る経済的な余裕もないだろうから、展開は明るくない。
3番はソレをきちんと浄化して、日本人に優しいまとめかたである。
 
どんぐりコロコロ♪
泣いてると♪
 
仲良し子リスが♪
飛んできて♪
 
落ち葉でくるんで♪
抱っこして♪
 
急いでお山に♪
連れてった♪
 
どんぐりは孤独ではなく子リスという友達がいたのである。
山から下りるという危険を冒してまでやってくるあたりが泣かせる。
無論、仲良しだからではなく「冬の食料」として連れに来たのであろうがソレには触れまい。
 
ウツ人の場合、2番で終ったほうがしっくりくる。
3番は自力で創ればいいのだ。
誰かが何とかしてくれる病というのは、結局はない。
治癒に向けて手伝う「医師」はいるが、治る「意志」は自分にしか持てない。