MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

宗教の勧誘のひとこと

家事をしたり、仕事の書類整理をしたり、読書している。
あぁ雪が積もったな、除雪するか・・。
そしてキットカットはないが、コーヒーブレイクぐらいしたくなる。
お湯を沸かす。
コーヒーを入れる。
あぁタバコ吸おうかなぁ。
外に行こうとする。
 
ピンポーン♪
あぁ、嫌な予感がする。
これを不安という。
 
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いつもの2人組みである。
ロシアの2人でないだけまぁいいだろうか。
いつもの飛びぬけた笑顔である。
職業的?な笑顔でも暗くないだけ良いか・・。
 
『あぁいらっしゃったんですね?今日は、いえ、お時間はとらせません』
 
『あのですね、ヒトは死んだらどうなり、どこへ行くと思いますか?』
 
なんてタイミングの悪いヒトたちだろう。
神様がもしいれば、このヒトたちにはタイミングという加護は与えていないだろう。
ボクは今すぐにその質問に答えなければならないのか・・。
どうやら、神や聖書をもっての反論はしっかり考えている!と顔に書いてある。
 
コーヒーが冷める。
インスタントのコーヒーは、冷めたらマクドナルドの出がらしより不味いんだぞ。
ボクのタバコは410円もするんだぞ。
こういうときの1秒は、女の子が帰ろうとするときの1秒くらい貴重である。
仕方なく答える。
 
「死んだらどうなりますか?ということについて思い出した、友人が言ったことがあります」
 
2人組みの顔には、虎視眈々と??と両方書いてある。
続ける。
 
「友人はそのとき刺されてたんです。」
「そして早く救急者を呼ぼうとしたのに聞いてくるんです」
 
『あい、俺をこうした奴は男か女か?どっちへ逃げた?』
 
「そんなことをしているうちに出血はひどくなる。ボクは電話を探しました」
「でも友人はボクの手を離さないんです」
 
『おい、どんな刃物だったのかな?見てないのか?畜生、男か女か、どっちだ?服は何を着ていた?』
『聞いてるんだ!男なのか?女なのか?いや、若いか年寄りか?』
『む、それと、血、いや俺の傷はどんな傷だ?でかいか小さいか?色はどうだ?』
 
「しゃべるのはやめて黙って血を止めるように押えますが、聞くのをやめないんです」
 
『誰にどんな奴にやられたか、知るまでは死ねない、あぁどんな刃物だったんだ、傷はどんな色だ?』
 
「とにかく、そのときはどうでもいい事を聞くばかりでした・・」
 
2人組はハトがデコピンされたような顔をしている。
『あの、お友達はどうされたんですか?』
 
「それがですね、そんな事を繰り返し聞いている間に、死んじまったんですよ」
 
皆で絶句。
 
 
「思うに「死んだらどうなりますか?どこへ行きますか」ってのはそういうことだと思うんですよ」
 
「誰にどうやって刺されたのか、どんな刃物だったのか、どんな傷だったのか・・大切じゃないですよ」
「最優先に生きることを考えるべきだったんですよ」
 
すいませんでした、と言って帰ってくれた。
また後日来るであろう。
 
まぁ、タバコにはありついた。
コーヒーは冷めていたが。