MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

クライストチャーチ

かつてのエリザベス統治英国領が大変である。
首都はウェリントンであるが、クライストチャーチはNZの顔であり情報と文化の中心である。
長く険しい占領と統治の歴史の中に、一条の光明を見出して発展した街である。
歴史的建造物の中に和して、一般住宅があり、それらは違うことなく混在するのである。
 
地震という試練。
予測できなかったのか!?そういうのは「下衆(げす)」という。
予測できる事件や天災はないのである。
だからこそ甚大な被害が出て、大切なヒトがモノが、瞬間に遠くに連れ去られるのである。
同情はできない。
そこまでの無責任はできない。
邦人が見つからない。
あたりまえだ。
元々、語学留学生の選択肢ぐらいの位置づけである。
大した外交上の布石も、経済上のデメリットもない・・。
情報網が少ない、ソレを承知での滞在であり、調査である。
天災に関しては「一切の自己責任」はない!
各国は総力を挙げて(いや、できる範囲で)全ての被災者を救うべきである。
折りしも中東情勢が不安定である。
が、「あとは先進国がどうにかする」、
そういう思いつきや趨勢で反政府を行っているのなら、今は静観するしかない。
何となく独裁が気に入らない、そういう次元と、
今まさにガレキの下にいる、そういうことは残念だが、比較してはならんのである。
中東情勢を牽制しつつ、NZの被災者を可及的速やかに・・・
 
キレイごとである。
 
モノには順序がある。
ウツ人なら、動けなければ、まず食べることもできない。
動けないことに対しては、服薬して眠るしかない。
まずは被害者の確認ではなく、いまそこの死者を増やさないことにある。
生きているものには、全ての力を注いで、その生をつなげなければ悔いどころではない。
そこに国境や政略が入り込んではならない。
大きな力が生まれるときは、思惑や利害を超えたところでしか生まれない。
 
 
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ボクにはカネがない。
とりあえずの寄付もかなわない。
でも何かしなければならない。
脅迫ではなく、誰もがそう思わなければ、世界はなんと住みにくいものなんだ・・。
ネット(グーグルとか)から現地に、拙い英文で何が急務か聞いた。
返事は高官からではない、民間からだ。
驚いた。
 
自分たちは助け合ってなんとかする。
怪我は治る。
家など、また、なんとかなる。
お互いが助け合ってできないことはない。
しかし、(貴重な)建造物はこのままでは倒壊する。
日本は「文化を大切にする」と聞く。
どこかの救助隊に、専門家じゃなくてもいいから、文化に詳しい石工を入れて欲しい。
このまま目の前で倒壊を待つには、美しい建物が多い。
 
胸の奥底から、ボクの忘れていたものがこみ上げてきた。
命より大切なもの・・が、誇りと文化か・・。
 
ボクは思いあがっていた。
知人(でもないが)文化庁の知人にネット連絡だけした。
『そんなこと十分承知だ・・が、政府が・・』
 
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こんなクニ、クソ喰らえ。
良心のみに従えないクニなど、その国旗を下ろせばいいのだ。
今なら特別予算を許す。
全てNZに使ってしまえ。
文句を言う国民には追徴で課税すればいい。
他人事で済むことなど、世の中にはないのだ。
 
クライシスは悲劇・・危機。
クライストはキリスト。
 
チャーチは教会。
祈って助かる命などない。