MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ゾク愛すべき旭川

息子がどこかから拾ってきた「パワーストーンブレスレット」をしてポーズを決めている。
ヒーローに変身している気分なのであろう。
「むっ!」とポーズを決めたその後は、心なしかパワーに満ち溢れている面構えであった。
数分後、妻に「ウンコ臭がする」と言われ連行されていった。
 
旭川でウンコ臭のするところはない。
何か臭い、と騒ぐヒトは、まず自分の体臭を省みる事を奨める。
誰にでも生活臭はあり、生活臭をなくそうという「オシャレな生活」こそまやかし宗教なのである。
市内にはパルプ(紙)工場が永山という地区にあるが、生活臭レベルである。
パルプ町という名称もあり、まるで豊田市の云々を彷彿とさせる。
永山地区もかつては広大な田畑が広がり、横長の山並みに夕日が映えたという。
今は永山と言えば人気の居住区であり、マイホームを永山で、とは旭川市民の夢である。
『パルプ臭い』というのは、エセ永山人であり、永山以外から入り込んできましたバレバレである。
その永山人が「永山かぜ」を吹かせて確執を生じているらしいが、その当事者もエセであろうと思う。
生粋の江戸っ子は東京を隠したがるし、横浜や大阪人もなるべくなら隠したがるのである。
2代上でも土地のヒトなら生粋の枠らしいから、じいちゃんが東北なら既に東京人ではない。
どこそこに住んでいると謳い、オシャレな店に行って、味も判らず高いカネを払うのはエセ人である。
 
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そうだった、ウンコの話だった。
いや、旭川の話であった。
ウンコ臭い、とは、たいてい肥料臭のことである。
春先に集中して、五月晴れの薫風そよぐ時期に「一陣の風」として吹き付けるので不評である。
臭いものが大好きなボクは好物である。
隣町の鷹栖(たかす)は米どころであり、そんなにおいは生活臭である。
コメを育む栄養を否定して「美味しいドコ」をとろうとなってはヒトでなしである。
ボクは足の裏を嗅がずに居られない人種らしく、どうやら亜種らしい。
芳香漂う、美瑛から富良野までを車の窓を全開にして走り、家族から非難が集中する。
悔しいのでオナラを吐(こ)いて、内循環気にしてゴウゴウとかきまぜる。
「窓を開けるか?息を止めるか?」と問答しては、また非難を浴びる。
『変態!』と妻から娘からいわれる。
変態とは「形態を大きく変える生物の成長」を指す・・と思う。
カエルとかクラゲとかが変態で浮かぶ好例である。
男なら、男の男たるソレこそ、まさに「変態」である!!
 
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ごめんなさい、・・ちん○の話だった・・よね・・。
あ、ウンコの話か・・。
いやいや、旭川は、ある季節のある一時期、若干は飼料や肥料のにおいがする。
ソレは米どころとして誇るべきである。
米どころである、そして、名水を誇る。
そして必然的に「名酒」の条件が揃い、酒蔵が多い。
高砂酒造、合同清酒(これは焼酎っちゅね)、そして世界に君臨する男山酒造である。
(ボクは高砂の「酒アイス」が好きである。年に一回しか食べないがアレは美味い)
男山は国道39号を北に走るとすぐにあり、観光客が絶えない。
酒を買うことより「ただ酒=利き酒」が目的であろうが、いかしたサービスである。
階を上がると日本酒の
日本酒党のドライバーには、心から憎らしいサービスである。
行き場のなくなったドライバーのために庭園が用意され一服し放題である。
池には絢爛な鯉が泳ぎ、100円で大量な「エサ」を待っている。
『あぁこんなとこでタバコ吸って良いのかなぁ』と年配の方々が談笑するのを見ることが多い。
酒の匂いで酔ってしまう方も多いようだ。
牛豚鶏羊・・家畜の臭いを嫌うものは多い。
獣肉を食わずにいられる精進者は少ないだろう。
解体されて殺菌されて、慎重に細切れにされてパック詰めされる。
それでも手袋などして調理する主婦を見ると、残念である。
そこまで毛嫌いされては獣は成仏どころではない。
 
市内には佐々木畜産など精肉で財を築いた老舗も多い。
元々、旭川は内陸なので、獣肉の扱いに長けている。
ホルモンの老舗や焼肉の大御所も雑然と並んでいる外食の街であるのだ。
海の幸も、留萌や稚内に最寄の都市ということもあり、新鮮で美味しい。
「サバの生き腐れ」などと呼ばれるサバも回るお寿司屋で寿司として普通に並ぶ。
正確にはサバよりアジ、アジよりイワシであり、イワシは捕ったときから腐っていくらしい。
缶詰や乾物にイワシが好んでなっているわけではない、そうするしかないのだ。
旭川ではイワシもアジも寿司として回転している。
500円などという大金を出したら、ウニは勿論、ツブもホッキも全て「活き」が付く。
カニは生になり、ハマチにも赤身にも「トロ」が付いてお釣りがくる。
そういうところが有名ではないのは、売り方がヘタだからである。
観光雑誌にも載せないしネットで宣伝もしない、地元での広報誌にも載せないし広告も打たない。
つまり、味と値段に愚直なのである。
ソレはアホとは言わず、大らかと言う・・ボクは大好きなのである。
 
観光客は旭山で疲れて、園内のレストランでつまらぬものを食べて帰ればいい。
旭川は、拒むことはしないが、売り込むこともしないのだ。
観光庁(なんじゃソレ)がいくらアツをかけても、「その気」がないのだ。
若者が欲しいのは安全にたむろせる情報交換の場であり、年寄りも同じである。
高速道路より生活道路の整備の方を望む。
なんなら道路整備なんか要らないから、悪路でもスイスイなバスをしっかり運行して欲しい。
そういう市民意識とお上(旭川市ではない)の意識の乖離が、今日の風景を産んだのである。
 
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市長の西川将人氏である。
「この目はただものではない」当初からそう感じた。
普通は、ある程度ウルウルとして光が反射して、オメメっぽくなるものである。
この方の目は光を吸い込む。
そしてビームではない何かを放射するのである。
悪い意味ではなく、おそらく闇を吸い込んで更に遠くを見ている気がするのである。
色々な上下からの圧力と突き上げを知りつつ、なお何かを見据えている覚悟を感じる。
笑顔はQ10の前田さんよりずっとキュートであるから、ロボットではない。
今は旭川の新駅舎の完成を達成し、駅の南北の有機的循環を構想している・・
いや、構想を実行しているのであろう。
ボクは市長がどの党派かすら知らない、興味がないのだ。
旭川市がどこに行くのかだけ示してくれれば良い。
 
さて、難しくなったから次回にするか。
ボクは「続き物」が苦手だ・・忘れっぽいからである。