MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ウツ人とHマンガ

ここの書庫はほんとに気が向いたときの、それも10回気が向いて3回くらいしか書かない。
だから記事は少ない。
アニメやマンガが好きじゃないわけでは決してない。
むしろ大好物である、切らすと禁断症状がでる。
ここ5年ぐらいは、「ふつうの本」をマンガやアニメ的に読むのが面白いので本を読んでいる。
圧倒的に5年前と異なるのはジュブナイル(青少年向け)であろう。
10年前にもあり、それよりも前からあるのだが、ここ数年のその飛躍率はすさまじい。
涼宮ハルヒは無論、灼眼のシャナブギーポップやクビキリシリーズなど枚挙に暇がない。
(ここにおいでくださるtomomiさんは・・あれは狼と香辛料・・かな)
元々ライトノベルは、マンガ、アニメ化を目的とした実験小説であったらしい。
それが、小説からアニメ化という舞台にとどまらず、
デジタルゲームやカードゲーム、ファッション、あらゆる露出分野に波及する一大コンテンツとなった。
実験が主役を喰う形になったのである。
純粋な作家やアニメーター諸氏は「邪道」としてきたが、勝てば官軍、文化の主役なのである。
そもそも、芸術とマンガ・アニメに一線を記すこと自体がナンセンスであるのに、
アニメとマンガ、それに寄与する小説を分別比較すること自体、愚の骨頂である。
「面白ければなんでもいい」、ボクはそういうことだと思うし、そうでなければならんと思う。
 
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森山さん(現山本さん)はHでけしからん、と何度も有害指定を受けているが、内容はすがすがしい。
エロエロなのではあるが、何と言うか(女性ならわかるか)「レディコミ」の突っ込んだような画風なのである。
Hに至る過程をきちんと書いて、決して男に都合の良い女は登場しないのである。
最近(でもないか、かなり前からある・・)マンガやゲームを、
その一部破壊的反社会的描写をもって「規制」するなど、どういう頭であろう。
乳幼児から擦り込むなら危険であるが、青少年(10歳以上)になったら善悪の判断は個々にできる。
そこに「犯罪の芽」を見て規制する。
表現の自由への侵害などという、大それたものではない。
ただの「余計なお世話」であり、小さな親切でもない。
ボクは個人的に思う。
「自分たちが小さい頃は、こんなHなおいしい・・あわわ、いや、けしからんモノはなかった・・悔しい」
そういう嫉妬が規制に走っているだけだと思う。
ヘアヌードに「すわ!」と飛びつき大枚をはたいた中高年。
今はワンコインでソレ以上が手に入る。ネットでは無限大である。
「そんな、おししいうまい話が・・あわわ、いや、これは憂慮すべき深刻な事態です」
それを「大人」になった気でいる、ただの「子供が大きくなったHなスケベども」が規制するのだから埒もない。
 
最近また病的ともいえる「少女ブーム」であるが、これはブームではなく病気である。
病気であるから、治療しない限り治癒しない。
病気と認知されないで、個人には「ヲタクさん・マニア」という奇麗な呼称があるから困る。
少女は女の成長途中であり、完成形ではない。したがって未熟で危うい。
その可憐な中途半端を「魅力」と取り違えて、踏み荒らすのが男はかっこいいと思っている。
何度でも死ね。
巨乳で毛のない女の子など、もはやヒトではないのだ。
「お兄ちゃん♪」などと中学生になっても追いかけてくる女の子は、残念だが何かが欠落して狂っているのだ。
そういう「都合の良い女の子」をあつめて、少女マンガ論をぶちあげている現場に昔は良く出あった。
 
・ ラムちゃんは少し冷たい
・ ななこ(SOS)ちゃんは・・おいしいなぁ
・ メルモとかサファイアは「アリ」だけど、手塚チックはどうもなぁ
 
何度でも死ね。生き返らなくて良し。
少女漫画がどんない深いかは、はなゆめでもフラワーでも白泉社でもなんか読んでみればいい。
男が考える「少女」というものは、実はグロいリアルを知ったリアルな視線を持っているのだ。
ストーリーが陳腐だとあっという間に打ち切りであり、作者の言い訳と読者の指摘はすさまじいのだ。
「ハイこれが少女ですぅ」などと、出していればおぉっぉ!と飛びつくのは男しかいないのだ。ね?桂正和さん?
 
ガロが現代マンガの礎であるというが、カネがないから書くとこもなかったのが実情だろう。
カネはないが書かせてやるから有難く出せ!という初期の風潮は、現代にも通じるかもしれない。
 
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(きれいだけど、いつでも怖いねぇ・・この「つげ風少女」は)
白土三平氏などの巨匠も生んだが、ボクはガロは総じて不幸の叩き売りであったと思う。
あの時代の巨匠は生まれた時期が早かっただけである。
今、巨匠として、若い作家を叱咤できるのは、やはり井上雄彦さんとか永野護さんとか少数であると思う。
ちばてつやさんとかは省いた。ああいう画風は、やったもの勝ちとして、ボクは評価するがカウントしない)
そういう巨匠に限って「まだまだ先は長すぎる」という情熱を持っているから、ますます後進は苦境である。
かといって「専門学校」というのも笑いが止まらない。
個性を切り売りして、削られて、おまけにカネを払って何を得るのか?
無論、「そこそこのツテ」は買えるだろうが、上手かったら下っ端でこき使われるのが関の山である。
 
マンガ初期は、何もなかったが故に苦しかった。
現代は、なんでもありであるが故に苦しい。
何もマンガやアニメの話に限らない。
ウツ人は初期は「病人」ではなかった。 一般人として組み込まれ苦しく過ごしたと思う。
ウツ人は今、「病人」として区分され、一般人として区別され、やはり苦し過ごしている。
今昔を比較しても得る所は少ない。
「今」は「昔を知っている」という分、優勢に見えて実は苦しいのかも知れない。
 
あ、Hマンガね・・。
ウツ人でHマンガ読んでたら、おそらくウツ人ではないと思う。
ウツ人は三大欲が欠けているのが普通である。