MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

親父のひとこと、と

妻が実家に帰っている。
家庭不和とかボクの足が臭すぎるとか、そういう不幸な理由ではない。
娘が夏休みなので帰省しているのだ。
旭川は暑いから・・なぁ。
大都市圏の方には贅沢極まる話である。
妻の実家はボクが療養した思い出深い土地である。
大自然と人情以外、余計なものは何もない。
 
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今は一人・・ではない。
両親が来ている。
ボクの体調を慮ってである。
幾つでも親は親、オッサンでも足が臭くてもボクはその子・・子は子である。
避暑のつもりが北海道の方が暑くて困っている。
お袋は自然を楽しんでいる。
 
親父は、というと、まったく規則正しいヒトで、毎日の時間行動を崩さない。
北海道だから・・郷に従う気はない。
ヤマザキのパンを食べ、ヨーグルト、ジャム、牛乳は決まったものしか口にしない。
16時にはシャワーを浴びて、19時きっちりに夕食。
積もる話があっても21時には「ではこの辺で!」と必ず布団に入る。
 
親父の独り言は大きい。
ヒトに話しかける声は虫よりも小さい。
テレビを見ての独り言が大きい。
 
『塩の道かぁ・・シルクドーロと同じだな・・・あぁだから「道路」なんだな・・昔から「シルク道路」なんだな・・』
 
聞こえているボクは何か納得がいかないが、そうだね、とスルーするのが親孝行である。
 
親父は買物に行かされ不本意であったが、無料配布のものをもらって得意げな日があった。
 
『ただでは転ばない!って言うだろ?』
 
ボクは何か納得がいかないが、そうだね、とスルーするのが親孝行である。
 
『オレはテレビは見ないんだ!』
 
『あ、その歌番組は見るんだ!』
『朝のテレビ小説と、大河の「江」と、あとなんだかいうドラマくらいしか見ないんだ・・』
 
ボクは何か納得がいかないが、そうだね、とスルーするのが親孝行である。
 
今はボクの布団で眠っている。
屁をやたらにたれる。
ソレも飛びっきりの臭い煙である。
親父は風呂が嫌いである。
シャワーを浴びるが頭を洗うのが、世の中で戦争の次に嫌いである。
あたまを掻いては匂いをかいでニヤニヤしている。
親父はヒマさえあればチ●コもいじっている。
ボクに限らずヒトとの握手が好きである。
 
スルーできないこともある。
でも、殆どのクセをボクも引き継いでいる。
親父を微笑ましく見られないのは・・ボクがまだまだ子供だからである。
 
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