MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

島田紳助氏の置き土産Ⅱ

島田紳助氏(以下「氏」)のつづきである。
誰も待っていない記事というのは伸び伸び書けるので良い。
かといって無責任に書く気はない。
ボクの結論としては「上岡氏の復帰が待たれる」と書く。
実際に氏は上岡氏の路線を歩かされ、嫌気が差したのだと思う。
 
氏については週刊誌のような舌鋒汚く鋭い紙面でも、なんだか結論が出せずにいるようだ。
 
1 暴力団との長い癒着の歴史
2 まだまだ続く、その筋のヒト
3 マスコミに捨てられた氏
4 氏の引退に怯える人々
 
1と2については前回書いた。
芸能界が暴力団を必要としたのであり、いや、芸能がこの世にあったときからカオ役が必要だったというだけだ。
有名人なのに(金持ちなのに)893と付き合うとはもってのほかだ・・・なんだかずれている。
有名人だから、一般人よりも高いモラルが必要だというのはどういう論法かは知らない。
人脈を広く培うにも、色んな情報を効率よく使うにも、ヒトには基本として2本の手しかない。
そして、歩いて稼ぐにも2本の脚しかない。
自分の手足を長くしようと思ったら、手足のように動く人間が必要であり、
自分の手足のように動かすとなると、それ相応の人徳と功徳が必要となる。
カネは価値があるから多用されただけであり、カネには何の罪もない。
カネのために命まで賭けるか、となると、なかなかそこまではヒトは強くも弱くもない。
 
イメージ 1
 
今はユビキタスというほど、なるほどネット社会であり、一人で数人分の行動ができる。
小金持ちと口上手と手品師の3人がいれば大金が稼げる、というのも宗教だけではない。
芸能という世界もネットで泡銭は稼げるが、性質上リアルが優先しバーチャルは敬遠される。
血の通った言葉を信じ、汗の流れる動きに期待するのはヒトであろうと思うしヒトだけだ。
氏はテレビの露出が多いが、プライベートを充実させた。
どの趣味でも特技でも「それだけでそれなりに稼げる」レベルを求め、氏はソレを成し遂げた。
一般人なら「自分の未来に対する保険」になど割けるカネがないのが実情で実際はもっと厳しい。
ボクは貧乏であると自覚してはいるが、当面のコメがあるのだから裕福な部類であると思う。
やりたいことと、それに対する腹積もりも少しあるが、やっぱりそれにカネを割けるかと問われると自信がない。
ソレが失敗したときのリスクが高すぎて、現状を賛美するのが精一杯の努力というところだ。
氏はカネがあった。
ソレを貯め込んで更なる投資効果を望んだわけでもない。
ひたすらに自己投資し、後身に投資した。
「それだけでそれなりに稼げる」レベルに達したものを手に入れ、後身も育った。
後は引き際の線をどこに引くか。いつ引くか。それだけであったのである。
1億はサラリーマンの1生の賃金に匹敵するから、氏は何人分か既に稼いだのである。
65歳まで待たなくとも定年のラインは自己設定できただけであり。ソレは十年も前から設定できた。
『既に決めていたことをしただけである』と氏が言わないのは後身に気を使っただけである。
真実「氏にぶらさがっていたヒト」は少なくないし、事実はもっと多いかと思う。
「それなりに稼げるかどうか」に対し、氏は既にラインを設定していたであろうし、そのラインのヒトは残ると思う。
では消えていく芸能人はというと、コレはやはり設定されていたことであり、自助努力の欠落で方がつく。
ぶらさがっていたのは、マスコミや世論操作の関係者も多く、コレは淘汰される。仕方がない。
今更前に戻るが、箇条書きの3と4は皮肉にも記事を書いたヒトに向けられる。
捨てられたのはテレビ文化であり、引退に怯えるのはゴシップ文化である。
 
地デジで多チャンネル化しまだ日は浅いが、目指すべきはテレビ文化の打倒と再構築であろう。
携帯電話の多機能化もその戦略の一端でしかなかろうと思う。
ご大層な地デジ対応のテレビなどなくても、高品質な情報はいくらでも入手できる。
パソコンも将来的には携帯端末に代わるであろうと思う。
テレビの画面の人物が知りたければ、そこをタッチすればすぐに情報が得られる。
そこに不足した情報があれば随時更新できる。真偽は別に後回しとなる。
ミュージシャンが新曲を出せば、すぐに同じ画面で盗作と騒がれ論争になる。
俳優が売れ出せば、過去が暴露され、リアルタイムで人気がグラフ化される。
そんな人権無視な、荒唐無稽な、と最初は騒がれるだろうが、実際は違う。
今でも噂だけで失脚していく芸能人は多い。
一般人ばかりが、有名じゃないからという理由で、安全地帯に居座ることはできないのだ。
既に個人はある程度、情報化記号化され、行政で管理利用されている。
例えば障がい者がいれば、その手帳交付が妥当か否かは(実際の障がい程度は如何か)
かなりの「リアルな情報」が行政のネットには集約されている。
悪意の障がい者が減る一方で、本当の障がい者にまでその害は及んでいる。
話が飛躍しているが、ボクの中ではつながっている。
(ずれているところから、更にずれているから、らしい)
 
今は可愛がられているアイドルは数年後には文字通り偶像になる。
デビューすると同時に、一般人から中傷の嵐で、それは情報統制では管理しきれなくなる。
ヒトであろうとするヒトは、精神的に耐えられなくなり、ニュースなど情報の垂れ流しにはソフトだけがつかわれる。
ヒトは端的な喜怒哀楽のみを情報に求め、中途半端は容赦なく削除されていく。
過去の栄光は何の免罪にもならなくなり、有名人であるというだけで不幸な時代が来る。
 
できれば、テレビがお茶の間を楽しませる時代が長く続いて欲しいとは思う。
が、・・・であって欲しいと望んだ時点でおしまいであることが多すぎる。