MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

主婦と主夫

ウツ人となって、家庭にいることが多くなった。
それで悪いことばかりだと思っていたがそうではなかった。
良いことばかり、と思っていた。
そうでもなかった。
 
ボクは家事を多くするようになり。妻は減った。
はじめは手伝いのつもりであったが、段々と「任される」ように感じてきた。
そうではないのだが、ボクにはブレーキがない。
一度はじめれば「これくらい・まぁこの辺で・適当に」は、ないのだ。
 
食後の洗い物は、食器以外も全て洗う。
シンク周りから、コンロまわり、換気扇の洗浄、台所床の掃除、布巾の除菌漂白、それ以上あるが止める。
掃除機をかけない日と言うのは、ありえない。
トイレで大をしたらついでに掃除する。床、便器周り、手洗い水周り、タンク内。
洗濯は洗濯機から出すだけだから、干して畳んでしまう。家族分。
 
食事の支度と家計簿と育児(ご飯つくる分)は妻に任せる。
いや、任せていないボクがいる。
ボクなら、食事のバランスを考える。セール品のみで何とかする。
育児は外で行う。雪でも外が基本だ。
家計簿など、PCを使うまでもない。
日記(2冊+1冊)のついでに毎日つければ日課にも満たない。
 
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ここまで読んでいただければ判るだろう。
ボクにはブレーキがない・・。
基準はいつまでも自分。
自分の基準に満たなければ全て0点なのだ。
他人との比較は一切しない。
比較というステージにはしない。ボクなら0点だ、と言うだけだ。
だから妻との言い争いは日常である。
妻の家事について『私はギリギリじゃないとできない』が口癖である。
ボクは妻に言う。
「(家事は)何も期待していないから」と。
何と残酷で自分勝手な言葉だろうと思う。
しかし言う。本当に期待していないのだ。
夫として父として家族として、これ以上不適合な人間はいない。
 
妻は、いつも家計簿を2ヶ月~3ヶ月ためこんでいる。つけなくていい、そう言っても聞かない。
どんどん汚くなる部屋。
客を呼べば良い、きれいにする習慣が付く、かつてそう言ったら、はねつけられた。
家庭訪問があるときだけ急に片付けて、やはり片付かず
しまいには『格好悪いからカーペットを買う』と言い出してボクは落胆した。
普段からなぜ、片付けないのか。
子供たちは、妻に気を使っている。怒られないように、ソレだけを気にかけている。
ボクには甘える。いや、本気でからみついてくる。
『○をしなさい!』と子供たちを怒っている妻を見て、嘆息する。
口で言って、聞く子供などいないのだ。
本を読んできては『○○の疑いはないのかな?』と言う妻。
そんな病気、昔はなかったのだ。不安をあおるように世間が創っただけだ。
 
ウツ人は個性。ソレを理解しながら、子供を特別視しないで欲しい。
自分の子供がどう育とうと、子供の責任を取る。それだけで良い。
その前に、どう育つか?の予測などしなくて良い。
予測などできない。予測されてそう育った子を見たことも会ったこともない。
 
妻が「ツレがうつになりまして」という本を借りてきていた。
ボクも娘も見た。
娘はツレさんはちちに似ているね?と言った。
ボクは、うつへの理解を広めているんだ、凄いな、そう思った。
作者さん夫妻には・・・ごめんなさい、特に何も感じなかった。
ボクは、ウツ人の生き方に何か言うほど苦労していないし、深くも生きていないのだ。
他人と自分を比較できれば簡単なのだろうけど。
10人のウツ人には10種類の症状がある。
ウツ人は個性であり生き方である、欠点ではない。
その点は共感できる。
 
妻はテレビを見ている。見ていないときは本を読んでいる。
後は・・・すまない、特に思いつかない。
外出は嫌い。家の前の除雪も嫌い。
家に客が来ると片付けないといけないから嫌だ。
ボクの実家は気を使うから嫌だ。車の運転は慣れないから嫌だ。
働くのは絶対に嫌だ。ヒトに気を使ってまでお金は欲しくない。
大きい家が欲しい、お金が欲しい・・・子供の前では言わないで欲しい。
「宝くじが当たらないかな」そればかり言っている。
 
ボクは、自分が動いて可能性をつかみに行く。失敗しても良い。
妻は、失敗が大嫌いだ。どんな可能性に対しても動くことなく待つ。
根本から違う。
だから夫婦なのだ。