金メダルとは
オリンピックの年は、夏がさらに暑苦しい。
テレビを見ていないので判らないが、察するに
「日本の名誉にかけて」とか「大和魂」とか、急にマスコミが右がかるんだろう。
嬉しそうにしているところなど、戦地で死んでこい!と指揮を執るオエラさながらだと思う。
そういう国賊が選手を追い詰め、本番前に心技体まで殺してしまうのだ。
ボクはここ数日は死なずにいた。
今も半ば死んでいるが、半分死んでいる、ということはありえないので、元気なのだと思おう。
何の圧力もないが、毎日を生ききるというのは本当に難しい。
選手のことを思うと胸がつぶれる。
きっと家族や大切なヒトのことだけを考えたいと思う。
そこに「あぁだこうだ」と言われて、余裕も潰されるのだ。
一日一日がボクらの10年分くらいのプレッシャーだと思う。
メダルがかかってきた試合など、きっと生きた心地はしないと思う。
そこで、まさかの失敗!などと言われる。
まさか!ではないのだ。
追い詰めている方は「良かれと思って」とか「盛り上げるために」とか言う。
やめちまえ、メダル制度など。
選手ならまだしも、雇われのアナウンサーがそんなに金メダルに固執する理由がわからない。
マスコミが皆、AKBなりに国民という名のファン投票にかけられたら少しは何か知るだろうか。
毎日毎日、オンラインでメダルで格付けされて
放送が終ったら、
「今日のお前はメダル圏外でダメだったから明日は来なくていい」と言われればいいのか。
金メダルが良くない。
毎回、毎種目12個は用意すればいいと思う。
24個もあれば大抵の国や選手は労えるとも思う。
紫とか茶色とか、白とか黒とか24色もあれば、並んだ感じも爽快でいいと思う。
ナチュラルカラーで24個統一してもいい。
一位も10位も、テレビでは色の違いすら判らないのだ。
そして、嫌だそんなの、と言うなら「選手だけの希望」をオマケにすればいいのだ。
・ 一日だけビートルズに入れる
・ 女王への謁見が5秒だけ許される
・ 開催国への亡命が許される
・ 一回だけパスできる、そして次のオリンピックへの出場権に替えられる
・ 商品の発送をもって(オマケが何だったか)知る
更に会場の少し外に「メダルの換金所」があって、自国の通貨に換金できるのもいいと思う。
とりあえずカネだ!という選手は少なくない。
どうせまかりとおっている裏口なのだから、この際、会場正門に表口として設置すればいい。
『あ、ギリシアですね・・・ユーロが厳しいので・・あ、そのくらいなら、2回戦からで』
『キプロス・・内戦が終ったら、3位決定戦からの参加でどうでしょう』
『あ、日本、棄権ですか?あぁ、なるほど、そうですねオリンピックどころじゃないですからね』
『そうですね、日本はテレビの電源も惜しいでしょうね、賢明だと思います』
金メダルに国際的な価値がなくなれば、もっと純粋に楽しめるのだが。
あ、そうか。
これは金(キム)メダルです!
と裏に肖像画入りで彫ってある
換金所でも『あ、これはハズレですね、残念ですがお持ち帰りください』と言われる。
そして売られまくったメダルが流れて、あのクニばかりが「金メダル」を取り続けるのだ。
少し、ご機嫌も良くなると思う。。