くたばれ読書感想文
本屋に行った。
平積みの本の様子がどうも、毛色が違う。
名書の文庫が多い。
それと、少し前のベストセラーが多い。
ああ・・夏休み(北海道は既に終了)も終わりか。
そういうことだ。
「博士の愛した数式」。いい本だ。誰にでも奨められる。
が、近隣の中学で国語の先生辺りが、したりがおで
「コレを読んで来い!」なんて指定しているのだとしたら・・そんな本の買い方も読書も可愛そうだと思う。
あとは、映画化の勢いと宣伝で、文庫の表紙陳列が目立つ。
「Another」アニメ化ですか、やはり!ですね。
「悪の教典」映画化!主役にプレッシャー大ですね。
ボクは、映画はまず観ないのだが、面白かった本の映画は気になる。
気になるから、やはり観ないのだ。
「本のほうが良かった」などと言ってしまいそうになるのだ。
小説と映画とでは、対象も媒体も異なるから、表現方法も何も異なってくる。
映画に対して「本がいい」と言うのでは、和食屋で「シイタケは生を丸かじりにかぎる」と言うのと同じ。
つまりは、褒められないイジケ根性で、基盤を無視した屁理屈であるのだ。
読書感想文など、やめてしまえばいい。
本を読まないと書けない文章などありはしない。
本をよんだから、逆にフーン、で終わる方が多いのだ。
好きなマンガでもエロ本でも、タイトルは伏せて「感想」だけ書けばいい。
そこから何の本だか当てるのも一興だし、教師も育とうというものだ。
夏やすみは「暑いから勉強をやってられないから休み」なのだ。
宿題など論外。
丸きり勉強をしない子供など実は皆無だ。
学校に行っているだけ大したものだとボクは思う。
大人の方が、今日のような金曜は「どこに遊びに行くか」とか考えて仕事をしてないおそれもある。
でも、子供に詰め込む大人も多い。
近所の塾でも「北大に○人!夏を制しライバルに差を!」などとやっていた。
失笑。
これが北海道で教育の差であるのだなぁ、と思った。
首都圏や京阪神の大都市だと、悠長なことは一切ない。
高校の2年間で3年分の学習をを終らせ、残り一年間は受験対策になる。
中高一貫だと、高校進学と同時に受験対策が始まる。
北海道は遅れをとるしかない。
ボクは公立ですっかり落ちこぼれていたが、私立の友人たちが言っていた。
『国立に入れなければ、留学するしかないな・・』
『それか、北(大)や九州(大)に(ミヤコから)落ちていくか・・』
東大に落ちて九大に行くヒトを励ます「残念会」なるものに参加したが、みんな見事な壊れっぷりであった。
それが20年以上前の話だ。
教育に、かく格差ありき。
何も参考にはならないが、一流のガリ勉?に共通しているのは、
読書感想文をまともに書いたことがない、というものだ。
頭に何冊か「自分の数冊」が入っており、わざわざ本を読む必要は無いのだという、いやはや。
一度だけ「もぐって」行ったが、東大には何とかIQとか云うサークルがあって「小論文」をやる。
どこの何でもいいから、テーマをあげて即興で小論文を書くという面白いもの。
ボクは「高橋留美子のキャラはなぜエロくないのか」というのを書いた。
ラムちゃん人気全盛の中で、自分の理屈を通すというのはパワーがいたし、多分失敗した。
読書して感想文という順序が違うのかもしれない。
まず感想らしきを書いて、読みながら訂正していく方が早いかもしれない。
いや・・
読書するなら、小説は読むな。
・・・
北大行くなら、東大行け。