MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

暗い明るさ

ウツ人は暗い。
現在に希望がないから、未来などと言うと絶望しかなくなる。
朝が弱くて、昼は眠くて夜が怖い。
一日いっぱい全く暗いのである。
そこでニュースとか何やら、明るくなるきっかけを探すが、コレが全くない。
TVもニュースも、自分たちより不幸を探して、ソレを糧に笑っているからである。
大震災から○ヶ月とか、大臣自殺とかやって神妙な顔して笑っている。
自分たちはカネもないし不細工だけど、まだまだ不幸がありますよと垂れ流す。
便所と同じ扱いにされたニュースは、当事者がみんな呆れているから成り立っている。
暗いよなぁ。
復興の当事者は、ニュースクソ喰らえと思っているし、政府はあげあしを取られるから黙る。
暗いのがますます暗くなる。
 
ボクもそうだが精神を患ったヒトの語り口は暗い。
不幸を売りにしている。
いや、売り物が不幸しかない。
不幸をみつけるとわれ先に不幸を畳み掛ける・・・わりに一番の不幸というのは嫌いらしい。
幸せ一杯に生活できるのに不幸を探している程度。
そのくせ、衣食住は最低限確保しているから、安全なところからの不幸の押し売りである。
薬を飲みすぎているだけじゃないのか?とも思う。
 
その日の食事がなくて、明日の食費がなくて、着るものは毎日一緒で、
子供は腹を空かせていて、自分も腹ペコで、でも働きづめで眠るヒマもない。
あちこち身体も悪いのだが、かかるカネがもったいない、カネがない。
内科はとんとかかっていない、歯医者?虫歯はあるけど痛いくらいじゃ行かない、もったいない。
という一見不幸なヒトは愚痴や不平がない。
すまん、ついつい弟が浮かんだ。
弟は眠るのは3時間くらいで、忙しいときはソレが3ヶ月は続くらしい。
ここで不幸自慢のヒトは、『自分だって数時間しか眠れず辛くて・・』という。
 
甘ったれるな!
 
無論コレはボク自身への喝でもある。
弟は、滅多に会わないがいつも歌っている。
いつも歌っているのだ。
寂しがりの下手クソな自己陶酔なバラードではない。
聞き入るほどに上手いが鼻歌なのだ。
ハイテンポの流行の、日本韓国男女問わず、楽しそうに歌っているのだ。
同情した親から100円をもらっては喜び、食料をもらっては感激している。
感謝の歌と、踊りもつく。
余りに底抜けなので、周りは笑うしかなくなる。
そのうち本当に可笑しくて止まらなくなる。
弟といるとボクも笑っている。
笑いの神様というのは、きっと皮肉屋でも毒舌でもない。
不幸を探すということを考えもしないのだ。
弟に感謝。
 
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もう一人の弟も明るいのだ。
こちらは人生向かうところ敵なしなので、暗くなる要素がないのだ。
周りからは「いい年して独身」みたいに言われることもあるが、本人は相手にもしない。
家もち金持ちイケメンで、趣味は乗馬、特技は外国語である。
彼女が出来ても、弟の料理と家事のプロ顔負けな手際に参った、となるらしい。
顔負けではなくプロなのだからタチが悪い。 
いつも、振ってもいないのに振られるらしい。
家事と料理については好きが高じていくつも資格を持っているらしい。
仕事に関する資格は売るほどにあるらしい。
完璧な男は異性に敬遠されるという好例である。
 
こういうのを書いていてボクは暗くなる。
『兄貴?暗いよ』とよく言われるが、彼らは昼間でもそれ以上に明るいので、比較されると悲しい。
明るさとは、暗さを引き立たせる。